「Instagramを見て来てくれる方はいるけれど、ホームページからの予約はほとんど入らない」
「初めての飼い主さんから、料金や預かり方について同じ質問を何度も受ける」
個人や少人数でペットサロンを営んでいると、こうした悩みにぶつかることがあります。
先に結論をお伝えします。
ペットサロンのホームページは、初めて預ける飼い主が、この店に任せて大丈夫かを確かめる場所です。
犬や猫は、預けられている間に何があったのかを、自分の言葉で伝えられません。
そのため飼い主は、予約の前に、料金だけでなく、誰がどんな場所でどう扱うのかまで確かめようとします。
この記事では、ペットサロン・トリミングサロンのホームページに載せたい情報と、料金表や写真、予約の案内の書き方を整理しました。
動物を預かる店に関わる登録の表示は、動物の愛護及び管理に関する法律と、環境省の省令の原文をもとにまとめています。
予約の受け方やポータルサイトとの役割分担など、サロンに共通する考え方は美容室・サロンのWeb集客にまとめていますので、あわせてご覧ください。
この記事で分かること
- ペットサロンのホームページの役割
- ホームページに載せたい7つの情報
- 料金表の書き方
- 受け入れの条件と預かり中の方針
- 写真の見せ方と飼い主の了承
- 予約と当日までの案内
- 登録の表示の決まり
- ほかの媒体との役割分担
- よくある失敗
ペットサロンのホームページは、預ける前に確かめる場所
まずは、ペットサロンにとってホームページがどんな役割を持つのかを整理しておきましょう。
飼い主がいつ、何を確かめに来るのかが分かると、載せる情報の優先順位が決まります。
飼い主は、ペットの代わりに店を確かめている
美容室であれば、お客様は自分が受けた施術を自分で確かめられます。
一方でペットサロンでは、施術を受けるのはペットで、店を選ぶのは飼い主です。
飼い主は、預けている間の様子を自分の目で見ることができません。
そのため、初めての店に預ける前には、どんな人がどんな場所で世話をするのかを知りたいと考えるものです。
例えば、怖がりな犬や高齢の犬と暮らしている飼い主は、無理をさせない店かどうかを気にしています。
こうした不安に先に答えておくことが、ペットサロンのホームページの役割です。
見つける場所と、確かめる場所は違う
ペットサロンは、自宅から通える範囲で探されることが多い業種です。
飼い主は、Googleマップで近くの店を見比べたり、Instagramで仕上がりの写真を見たりして、候補を絞っていきます。
そのうえで、気になった店のホームページを開いて、料金や預け方を確かめます。
そのため、ホームページは見つけてもらう場所というより、候補に残してもらう場所として作るのがおすすめです。
動物を預かる店には、登録の決まりがある
ペットサロンのホームページは、美容室やネイルサロンとまったく同じ感覚では作れません。
動物を預かって営む仕事には、動物の愛護及び管理に関する法律にもとづく登録の制度が関わるためです。
登録を受けた事業者には、店頭の標識や広告に載せる事項の決まりもあります。
詳しくは、後半の「トリミングサロンのホームページに載せる登録の表示」で見ていきましょう。
ペットサロン・トリミングサロンのホームページに必要な7つの情報
続いて、ペットサロン・トリミングサロンのホームページに載せておきたい情報をお伝えします。
下記の7つが揃っていると、初めての飼い主は、予約の前に知りたいことをひととおり確かめられます。
1. 料金と、追加料金がかかる条件
最初に確かめられるのは料金です。
ただ、トリミングの料金は、犬種や体の大きさ、毛の状態によって変わります。
基本の料金だけを載せていると、飼い主は自分の犬の場合にいくらかかるのかを判断できません。
そのため、犬種や大きさごとの料金と、追加料金がかかる条件をあわせて載せておいてください。
詳しい書き方は、次の章でお伝えします。
2. 所要時間と、お迎えの流れ
飼い主は、預けてから迎えに行くまでの時間を、買い物や用事の予定に組み込んでいます。
何時間かかるのかが分からないと、予約する日を決めにくくなってしまいます。
コースごとに所要時間の目安を書き、仕上がったときの連絡の方法も添えておきましょう。
例えば「仕上がりましたら、お電話かLINEでお知らせします」と書いてあれば、飼い主は安心して店を離れられます。

3. 予約の方法と、送迎の有無
どこから予約できるのかを、どのページからでも分かるようにしておきます。
電話、LINE、Web予約など、実際に対応できる方法だけを載せてください。
あわせて、送迎をしているかどうかも書いておきます。
車を持っていない飼い主や、大型犬と暮らす飼い主にとって、送迎の有無は店を選ぶ条件になります。
送迎をしている場合は、対応できる地域と料金、申し込みの方法まで書いておくと親切です。
4. 預かり中の過ごし方
預けている間、ペットがどこでどう過ごすのかは、飼い主が気にしやすい点です。
施術の前後に待つ場所がケージなのか、自由に動けるスペースなのかを書いておきましょう。
ほかの犬と同じ空間で過ごすのかどうかも、あわせて伝えておきます。
加えて、施術の様子を窓越しに見られる店や、待っている間に見学できる店は、そのことも書いておくのがおすすめです。
見える状態で施術していると分かれば、初めての飼い主も預けやすくなるものです。
5. トリマーの紹介
誰が施術するのかが分かることは、初めて預ける飼い主にとって大きな判断材料です。
トリマーの顔写真、経験の年数、持っている資格、得意な犬種やカットを載せておきましょう。
1人で営んでいるサロンであれば、それがそのまま店の紹介になります。
例えば「怖がりな子は、休憩をはさみながらゆっくり進めます」のように、ペットへの接し方を一言添えるのがおすすめです。
人柄が伝わる文章があると、飼い主は預けたあとの様子を想像しやすくなります。
6. 店内の様子と、衛生面への取り組み
店内の写真は、預ける場所を確かめたい飼い主の不安をやわらげます。
受付だけでなく、シャンプー台やトリミング台、待機する場所まで見せておきましょう。
多くのペットが出入りする場所なので、衛生面を気にする飼い主も少なくありません。
例えば、器具やタオルの扱い、ケージの清掃と消毒など、取り組んでいることを書いておきます。
7. 受け入れできる条件
犬種や大きさ、年齢、健康の状態によって、受け入れできるかどうかが変わる店もあります。
条件が書いていないと、飼い主は問い合わせて断られることを心配して、連絡そのものをためらいます。
対応している動物の種類と大きさ、高齢や持病のあるペットの受け入れ、ワクチンの確認の有無などを書いておきましょう。
受け入れできない場合も、その旨を書いておくほうが、飼い主は次の店を探しやすくなります。
方針の書き方は、後の章でお伝えします。
トリミングサロンの料金表の書き方
ここからは、初めての飼い主が最初に確かめる、料金表の書き方をお伝えします。
金額を1つに決められないメニューでも、判断の手がかりを置いておくことはできます。
犬種と大きさの区分に、当てはまる例を添える
料金を「小型犬」「中型犬」「大型犬」に分けて載せるのは、よくある書き方です。
ただ、区分の名前だけでは、飼い主は自分の犬がどこに入るのかを判断できません。
そのため、区分ごとに、当てはまる犬種の例や体重の目安を添えておきましょう。
同じ大きさでも、毛の長さやカットの有無で料金が変わる犬種は、分けて書いておくのがおすすめです。
表にない犬種やミックス犬については、料金の決め方を一言書いておきます。
例えば「体重と毛の長さをうかがって、ご予約の前に料金をお伝えします」と書いてあれば、問い合わせのきっかけになります。

コースに含まれる内容を、料金の近くに書く
同じ「シャンプーコース」という名前でも、含まれる内容は店によって違います。
爪切りや耳そうじ、足まわりのカットが含まれるのかどうかは、料金を比べるときの前提になります。
そこで、コースごとに含まれる内容を、料金のすぐ近くに書いておくのがおすすめです。
別料金のオプションは、コースの内容と分けて一覧にしておくと、飼い主は合計の金額を見積もれます。
追加料金がかかる条件を、先に書く
当日の会計で、聞いていた金額より高くなると、飼い主は次の予約をためらってしまいます。
トリミングでは、毛の状態や当日の様子によって、追加の料金がかかる場合があるためです。
下記の4つは、追加料金がかかる条件の例です。
- 毛玉やもつれが多いとき
- ノミやダニが見つかったとき
- お迎えが約束の時間を過ぎるとき
- 送迎を利用するとき
自分の店に当てはまる条件を、金額とあわせて料金表の下に書いておいてください。
金額を先に決められない場合は、「施術の前に状態を確認して、金額をお伝えします」と進め方を書いておくだけでも、飼い主の受け取り方が変わります。
料金の横に、所要時間の目安を並べる
料金と所要時間は、飼い主が予約の日を決めるときに、あわせて確かめる情報です。
別々のページに分かれていると、行き来する手間がかかってしまいます。
料金表の中に、コースごとの所要時間の目安を並べておきましょう。
大きさや毛の量で時間が変わる場合は、「大型犬や毛の量が多い場合は、長くなることがあります」と添えておくと親切です。
受け入れできる条件と、預かり中の方針の書き方
続いて、受け入れできる条件と、預かっている間の方針の書き方をお伝えします。
ここで扱うのは法令の解説ではなく、店ごとに決める方針を、ホームページにどう書くかという話です。
高齢や持病のあるペットの受け入れ方針を書く
高齢の犬や持病のある犬と暮らす飼い主は、受け入れてもらえるのかを最初に確かめます。
方針が書いていないと、電話で事情を説明するところから始めることになり、連絡の負担が大きくなります。
受け入れている場合は、事前に聞いておきたいことや、施術の進め方を書いておきましょう。
例えば「高齢の子は、体調を見ながら休憩をはさんで進めます」のような一文です。
受け入れに条件を設けている店は、年齢の目安や、かかりつけの動物病院に相談してほしい場合などを書いておくと親切です。

ワクチンの確認の方針を書く
ワクチンの接種について、証明書の提示をお願いしている店もあります。
この場合、予約したあとで初めて知らされると、飼い主は書類を探すところから始めなければなりません。
確認をしている店は、何の証明を、いつ受けたものまで、どの方法で見せてもらうのかを書いておきましょう。
証明書を写真で送ってもらう形にしておけば、当日の受付も短く済みます。
体調の変化やけががあったときの対応を書く
どれだけ気をつけていても、施術中にペットの体調が変わったり、けがをしたりする可能性をなくすことはできません。
飼い主が知りたいのは、そのときに店がどう動くのかです。
下記の3点について、店の方針を書いておくのがおすすめです。
- 体調の変化に気づいたときに、施術を続けるかどうかの考え方
- 飼い主への連絡の方法と、連絡がつかないときの対応
- 動物病院を受診する場合の流れ
方針が先に書いてあれば、飼い主は納得したうえで預けられます。
店の側にとっても、もしものときに説明の行き違いを減らせるはずです。
写真の見せ方と、飼い主の了承
ここでは、ペットサロンのホームページに載せる写真の選び方と、載せる前の確認についてお伝えします。
仕上がりの写真だけでなく、預ける場所と人が分かる写真も揃えておきましょう。
仕上がりの写真は、犬種と毛の長さが分かるように載せる
飼い主が探しているのは、自分の犬に近い仕上がりの写真です。
写真が順不同に並んでいると、近い例を見つけるまでに時間がかかってしまいます。
そのため、犬種ごとに分けて、カットのスタイルや毛の長さを一言添えておきましょう。
例えば「トイ・プードル、短めのテディベアカット」と添えてあれば、飼い主が希望を伝えるときの見本にもなります。
色を加工しすぎると毛色が実物と違って見えるので、明るい場所で撮った写真をそのまま使うのがおすすめです。
店内とトリマーの写真で、預ける場所と人を見せる
仕上がりの写真が多くても、店内と人が見えないと、飼い主の不安は残ります。
入口、受付、施術をする場所、待機する場所の写真を、それぞれ載せておくのがおすすめです。
トリマーの写真は、施術中の様子が分かるものが向いています。
ペットにどう触れているのかが写真から伝わると、文章で説明するよりも安心してもらいやすくなります。
写真を載せる前に、飼い主の了承を得る
お客様のペットの写真を載せるときは、先に飼い主の了承を得てください。
ホームページ、Instagram、チラシなど、どこに使うのかを伝えたうえで確認するのが基本です。
ペットの名前を一緒に載せてよいかどうかも、あわせて聞いておきましょう。
初回のカルテや予約フォームに、写真の掲載についての確認の欄を作っておくと、毎回たずねる手間が省けます。
了承を得た写真だけを載せていると書いておけば、これから預ける飼い主にも安心してもらえます。
預かり中の様子を伝えるかどうかを決めておく
施術中や待っている間の様子を、写真やメッセージで飼い主に送っている店もあります。
初めて預ける飼い主にとっては、離れている間の不安をやわらげる材料になるものです。
ただ、1人で営んでいるサロンでは、施術の手を止めて連絡するのが負担になることも考えられます。
送る場合は、どのタイミングで何を送るのかを決めて、ホームページに書いておきましょう。
送らない場合も、お迎えのときに当日の様子を口頭で伝えていると書いておけば、安心の材料になります。

予約の受け方と、当日までに伝えること
次に、ホームページを見た飼い主が予約まで進みやすくなる受け方をお伝えします。
あわせて、予約から当日までの間に伝えておきたいことも整理しました。
予約の入口と、返信できる時間を書く
トリマーは施術中に手を離せないので、電話に出られない時間が長くなります。
電話だけで予約を受けていると、つながらなかった飼い主が別の店に移ってしまいかねません。
そのため、LINEや予約フォームのように、施術中でも受け付けられる入口を用意しておきましょう。
あわせて、「ご返信は営業時間内に順にお送りします」のように、返信できる時間も書いておいてください。
予約の方法ごとの特徴は、冒頭で紹介した美容室・サロンの記事にまとめています。

初めての予約で聞いておくことを決める
初めての予約では、犬種や体重、毛の状態が分からないと、時間と料金の見当がつきません。
ただ、予約フォームの項目が多すぎると、入力の途中でやめてしまう人も出てきます。
そこで、予約のときに聞くことと、来店してから聞くことを分けておきましょう。
下記の4つは、予約のときに聞いておきたい項目の例です。
- 犬種と、おおよその体重
- 年齢
- 前回のトリミングの時期
- 希望するコース
持病や苦手なこと、仕上がりの細かい希望は、来店したときのカウンセリングで聞けば間に合います。
初回はカウンセリングの時間を取っていることも、ホームページに書いておくのがおすすめです。
持ち物と、食事や散歩の案内を先に伝える
初めての飼い主は、当日に何を持って行けばいいのか、食事をいつ済ませればいいのかが分かりません。
来店してから足りないものに気づくと、取りに戻る手間をかけてしまいます。
下記の3点は、予約の前に読める場所に書いておきたい案内です。
- 当日の持ち物
- 来店前の食事と散歩についてのお願い
- リードやキャリーバッグなど、来店するときの方法
内容は店の方針によってさまざまなので、自分の店で実際にお願いしていることを書けば十分です。
予約が入ったときの返信にも同じ案内を添えておくと、当日の行き違いを減らせます。
キャンセルと遅刻の扱いを書く
トリミングは1頭にかかる時間が長いので、直前のキャンセルが出ると、その枠を埋めるのは簡単ではありません。
一方で、ペットの急な体調不良は、飼い主にも防ぎようがないものです。
そのため、いつまでに、どの方法で連絡してほしいのかを書いておきましょう。
体調不良のときは日を改めてほしい、といった店の考え方も添えておくのがおすすめです。
先に条件が分かっていれば、飼い主も迷わずに連絡でき、当日のもめごとも防げるはずです。
予約の入口の置き方を見直すときは、飲食店のホームページの予約導線の考え方も参考になります。
トリミングサロンのホームページに載せる登録の表示
ここからは、動物を預かる店に関わる、登録とその表示の決まりをお伝えします。
法律と省令の原文で確かめられた範囲に絞って整理しました。
内容は、2026年10月時点の条文にもとづくものです。
動物の保管を業として行うには、登録を受けることとされている
動物の愛護及び管理に関する法律では、動物の販売や保管などを業として行うことを「第一種動物取扱業」と呼んでいます。
第一種動物取扱業を営もうとする者は、事業所の所在地を管轄する都道府県知事の登録を受けなければならないと定められています。
指定都市の場合は、都道府県知事ではなく、その市の長が登録先です。
環境省のページでは、「保管」は「保管を目的に顧客の動物を預かる業」と説明されています。
該当する業者の例には、ペットホテル業者と並んで「美容業者(動物を預かる場合)」が挙げられています。
自分の店の営業の形が登録の対象になるかどうかは、店のある自治体の担当の窓口で確かめてください。
すでに登録を受けて営業している店は、次にお伝えする表示の決まりを確かめておきましょう。
登録を受けた店は、店頭に標識を掲げる
第一種動物取扱業者は、事業所ごとに、公衆の見やすい場所に標識を掲げなければならないと定められています。
施行規則では、標識を、事業所の顧客の出入口から見やすい位置に掲示することとされています。
標識に記載する事項は、下記の6つです。
- 第一種動物取扱業者の氏名(法人の場合は名称)
- 事業所の名称と所在地
- 登録に係る第一種動物取扱業の種別
- 登録番号
- 登録の年月日と、有効期間の末日
- 動物取扱責任者の氏名
初めて預ける飼い主にとって、標識は、登録を受けた店かどうかを確かめる手がかりになるものです。
広告に載せる事項も、省令で定められている
第一種動物取扱業者が守る基準を定めた環境省の省令には、広告についての決まりもあります。
広告には、氏名又は名称、事業所の名称と所在地、種別、登録番号、登録年月日と有効期間の末日、動物取扱責任者の氏名を掲載することとされています。
標識に記載する6つの事項と、同じ内容です。
ただ、ホームページがこの広告にあたるかどうかは、省令の条文には書かれていません。
大阪市の事業者向けの案内では、広告の例として、インターネットのホームページ、ブログ、SNS、チラシが挙げられています。
堺市の案内でも、登録の情報を記載する場所のひとつに「営業を行うホームページ上」が挙げられています。
そのため、登録を受けている店は、登録先の案内を確かめたうえで、6つの事項を店舗案内のページにまとめて載せておきましょう。
Instagramなどを使っている店は、SNSでの扱いもあわせて確かめておくと安心です。
登録の更新に合わせて、ホームページの表示も直す
第一種動物取扱業の登録は、5年ごとに更新を受けなければ効力を失うと定められています。
更新を受けると、有効期間の末日が新しくなります。
店頭の標識は書き換えても、ホームページの表示は古い日付のまま残ってしまいがちです。
更新の手続きが済んだら、その日のうちにホームページの日付も直しておきましょう。
動物取扱責任者が替わったときも、同じように表示を見直してください。
迷ったときは、登録先の自治体に確かめる
ここまでの内容は、法律と省令のうち、ホームページに関わる点に絞ったものです。
環境省のページでは、自治体によって、地域の事情に応じた独自の措置が追加されている場合があると案内されています。
そのため、表示の書き方で迷ったときは、登録を受けた自治体の窓口に相談するのが確実です。
制度の概要は、環境省の第一種動物取扱業者の規制のページで確かめられます。
自治体の連絡先の一覧も、同じページから開けます。
Googleマップ・Instagram・ポータルサイトとホームページの役割分担
続いて、ほかの媒体とホームページの使い分けを整理します。
役割を分けておくと、同じ情報をあちこちに書き直す手間が減ります。
下記の表に、4つの媒体の役割をまとめました。
| 媒体 | 役割 |
|---|---|
| Googleマップ | 近くで探している飼い主に見つけてもらう |
| 仕上がりの写真と、日々の様子を伝える | |
| ポータルサイト | ほかの店と比べている飼い主に見つけてもらう |
| ホームページ | 料金・預け方・方針など、変わらない情報をまとめて確かめてもらう |
Googleマップや検索結果に出る店の情報は、Googleビジネスプロフィールで管理できます。
営業時間や電話番号は、ホームページと同じ内容にそろえておきましょう。
設定の基本はMEO対策とはに、口コミが付いたときの返信の書き方は口コミへの対応にまとめています。
Instagramの投稿は時間とともに流れていくので、料金や受け入れの条件を探すのには向いていません。
そのため、変わらない情報はホームページにまとめ、Instagramのプロフィールからリンクしておくのがおすすめです。
ポータルサイトとの付き合い方は、冒頭で紹介した美容室・サロンの記事の考え方が参考になります。
ペットサロンのホームページでよくある失敗
ここでは、ペットサロンのホームページでよくある失敗をまとめます。
どれも少しの書き足しで直せるので、今のホームページを開きながら確認してみてください。
料金が「◯円〜」だけで、条件が分からない
最低の料金だけが載っていて、どんな場合にいくら上がるのかが書いていないケースです。
飼い主は自分の犬の場合の金額が分からず、問い合わせる前に別の店を見に行ってしまいます。
犬種や大きさごとの料金と、追加料金がかかる条件を書き足しておきましょう。
仕上がりの写真だけで、店内と人が見えない
仕上がりの写真は並んでいるのに、店内とトリマーの写真がないケースです。
初めて預ける飼い主は、仕上がりよりも先に、預ける場所と人を確かめたいと考えています。
店内とトリマーの写真を、数枚ずつ足しておきましょう。
受け入れできる条件が書いていない
高齢のペットや大型犬を受け入れているのかが、どこにも書いていないケースです。
問い合わせて断られるのを避けたい飼い主は、条件が分かる店を先に選びます。
受け入れできる場合も、できない場合も、方針として書いておいてください。
病気への効果を言い切る言葉を使っている
シャンプーやオプションの説明に、「皮膚病が治る」のような言葉を使っているケースです。
景品表示法では、サービスの内容について、実際のものよりも著しく優良であると示す不当な表示が禁止されています。
効果を言い切る代わりに、使うシャンプーの種類や洗い方の手順といった事実を書いておきましょう。
皮膚や体調で気になる点があるときは動物病院への相談をすすめる、という方針を添えておくのもおすすめです。
登録の表示が、古い日付のままになっている
登録の有効期間の末日が、何年も前の日付のまま載っているケースです。
飼い主から見ると、今も登録が続いているのかどうかが分かりません。
更新の手続きが済んだら、店頭の標識とあわせて、ホームページの表示も直してください。
よくある質問
ここでは、ペットサロンのホームページについて、よくある質問にお答えします。
写真の扱いや登録の表示、費用の考え方など、迷いやすい点をまとめました。
Q. Instagramで予約が入っています。それでもホームページは必要ですか。
料金や方針をまとめる場所として、用意しておくのがおすすめです。
Instagramの投稿は流れていくので、料金表や受け入れの条件を、過去の投稿から探してもらうのは難しくなります。
変わらない情報をホームページにまとめておけば、Instagramで興味を持った飼い主が、迷わずに予約まで進めます。
Q. 高齢の犬はお断りしています。ホームページに書いてもいいですか。
書いておくほうが、飼い主にとっても親切です。
問い合わせてから断られるよりも、先に分かるほうが、飼い主は次の店を探しやすくなります。
年齢だけで決めているのか、健康の状態を聞いたうえで決めているのかまで書いておくと、誤解を減らせます。
Q. お客様のペットの写真は、了承があればどこに載せてもいいですか。
使う場所ごとに、了承を得ておくのがおすすめです。
ホームページには載せてよくても、Instagramやチラシには載せてほしくないという飼い主もいます。
初回のカルテや予約フォームで、使う場所を選んでもらう形にしておくと、あとから迷わずに済みます。
Q. 登録番号などの表示は、ホームページのどこに載せればいいですか。
店舗案内や会社概要のページに、まとめて載せる方法があります。
省令には、広告に掲載する事項が定められています。
ただ、ページの中のどこに載せるのかまでは、条文には書かれていません。
どのページからでもたどれる場所に置いたうえで、細かい書き方は登録先の自治体に確かめてください。
Q. 1人で営んでいます。ホームページを作る費用は、どう考えればいいですか。
載せる情報を絞れば、大きなホームページにする必要はありません。
料金表、受け入れの条件、予約の方法、店舗案内が揃っていれば、初めての飼い主が確かめたいことの多くに答えられるはずです。
費用の払い方には、最初にまとめて支払う形のほかに、月額で支払うサブスク型もあります。
サブスク型の仕組みはホームページはサブスクでもつくれるで解説しています。
まとめ:ペットサロンのホームページは、預ける前の不安に答える場所
最後に、この記事の要点を整理します。
ペットサロンのホームページは、初めて預ける飼い主が、この店に任せて大丈夫かを確かめる場所です。
飼い主は預けている間の様子を見られないので、料金だけでなく、人と場所と方針まで確かめています。
そのため、まずは下記の7つを揃えることから始めましょう。
- 料金と、追加料金がかかる条件
- 所要時間と、お迎えの流れ
- 予約の方法と、送迎の有無
- 預かり中の過ごし方
- トリマーの紹介
- 店内の様子と、衛生面への取り組み
- 受け入れできる条件
料金表は、犬種と大きさの区分に例を添え、追加料金がかかる条件を先に書いておきます。
高齢や持病のあるペットの受け入れ、ワクチンの確認、もしものときの対応は、店の方針として書いておくのがおすすめです。
あわせて、第一種動物取扱業の登録を受けている店は、広告に載せる事項が省令で定められています。
登録先の自治体の案内を確かめたうえで、ホームページの表示を整えておきましょう。
InstagramやGoogleマップで見つけてもらえているのは、仕上がりや人柄が伝わっているからこそです。
最後にひとつだけ。
今のホームページを、初めて預ける飼い主のつもりで、スマートフォンで開いてみてください。
料金、時間、預け方のうち、探しても見つからなかったものから書き足していきましょう。
サロンに共通する予約の考え方は、美容室・サロンのWeb集客にまとめています。
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