「MEO対策をしませんか」という営業電話を受けたことがある店舗オーナーの方は多いと思います。
その際によくつけくわえられる「上位表示を保証」という言葉。
まず、その点についてGoogleが公式に明言していることを紹介します。
Googleのローカル検索で上位表示をリクエストしたり、支払ったりする方法はありません。
これはGoogle公式のヘルプに書かれている一文です。
順位を金銭で買う方法は存在しない、とGoogle自身が言っているんです。
では、MEO対策とは何をすることなのか。
そして、どこまで自分でできるのか。
この記事では、Googleビジネスプロフィールの基本から応用、効果の測り方、業者の見極め方までを、Google公式のガイドラインをもとに網羅的に整理しました。
業者に頼まなくても、ここに書いてあることは自分で実行できます。
先に結論をお伝えします。
MEOは「見つけてもらう」ための施策です。
そして見つけてもらった後に他の方法も組み合わせて魅力を伝えることで最大限の効果を発揮します。
集客につなげるには、MEO単体ではなくホームページやSNSと組み合わせるのがおすすめです。
それではMEOとは何かについて解説していきます。
この記事で分かること
1. MEOとは何か?SEOとの違いと関係
2. Googleが公表している 3つの要素
3. 最初にやる5つの設定
4. プロフィールを充実させる応用の設定
5. 情報の食い違いをなくす方法
6. 口コミの 集め方と向き合い方
7. 効果の測り方
8. 業種別の考え方と、業者の見極め方
第1章 MEOとは何か
MEOは、Googleマップやローカル検索での見つかりやすさを高める取り組みです。
Map Engine Optimization の略、つまり地図エンジン最適化を意味します。
この施策の土台になるのは、Googleビジネスプロフィールという無料のサービスです。
かつて Google マイビジネスと呼ばれていたもので中には利用していたという方もいるのではないでしょうか。
「ローカルSEO」との違い
ローカルSEOとMEOはほぼ同じ意味で使われます。
| 用語 | 使われ方 |
|---|---|
| MEO | 日本で広く使われる呼び方。地図での表示に軸足がある |
| ローカルSEO | 英語圏での標準的な呼び方。地域に関わる検索全般を指す |
厳密に区別する必要はありませんが、強いて言うならばMEOは地図の中での順位を上げるのに対し、ローカルSEOは検索エンジンにおける特定の地域での露出を上げることを意味します。
しかし、MEOが成功すれば自然と地域名での検索にも表示されるようになるため、意味合いとしてはほとんど同じになっています。
海外の情報を調べるときは「Local SEO」で検索すると情報が集まりますでの試してみてください。
どういう検索で効果的なのか
MEOが効くのは、場所が関わる検索です。
- 地名と業種の組み合わせ(「梅田 美容室」)
- 地名と条件の組み合わせ(「難波 個室 居酒屋」)
- 現在地からの検索(「近くのカフェ」「営業中 ラーメン」)
- 店名での指名検索
逆に、場所が関わらない検索では地図が出ません。
通販だけの事業や、オンラインで完結するサービスでは効果が限られます。
ですが、飲食店や美容室、小売店といった店舗ビジネスとの相性は抜群です。
誰が登録できるのか
Googleビジネスプロフィールに登録できるのは、次のいずれかです。
| 型 | 例 | 住所の扱い |
|---|---|---|
| 店舗型 | 飲食店、美容室、クリニック | 住所を公開する |
| 訪問型 | 出張整体、リフォーム、清掃 | 住所を非表示にし、対応地域を指定する |
| 両方 | 店舗を持ちつつ出張もする | 両方を設定できる |
登録の際は私書箱やバーチャルオフィスの住所は使えません。
あくまでも実際に人がいる場所であることが条件です。
第2章 MEOとSEOの違いと関係

別のものだが、切り離せない
MEOは、Googleマップやローカル検索での見つかりやすさを高める取り組みです。
一方でSEOは、通常の検索結果での見つかりやすさを高める取り組みを指します。
| MEO | SEO | |
|---|---|---|
| 舞台 | Googleマップ・ローカル検索 | 通常の検索結果 |
| 土台 | Googleビジネスプロフィール | ホームページ |
| 費用 | 無料で始められる | サイトの制作・改修が必要 |
| 主に効く範囲 | 店の周辺 | 地域を問わない |
| 変化が見えるまで | 数週間 | 数ヶ月 |
両者は別のものですが、切り離せません。
なお、「エリア名+業種」で検索したとき、画面はこうなります。
- 上部に地図と店舗一覧が出る(MEOの領域)
- その下に通常の検索結果が続く(SEOの領域)
同じ画面の中で、両方が同時に見られています。
どちらか一方しか押さえていないと、その画面の半分を捨てていることになります。
なお「どちらから手をつけるべきか」は業態によって答えが変わりますので、自分の事業に合わせて選ぶようにしましょう。
第3章 Googleが公表している3つの要素

ローカル検索の掲載順位について、Googleは3つの要素を挙げています。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 関連性 | プロフィールが検索内容とどれだけ一致するか。 情報が充実しているほど、Googleが店の内容を理解しやすくなる |
| 距離 | 検索している人からの距離。 位置情報が明示されない場合はGoogleが推定する |
| 知名度 | どれだけよく知られているか。 他サイトからのリンクや、口コミの数・評価も含まれる |
これらについて順に見ていきましょう。
関連性
関連性は「自分で最も動かしやすい要素」です。
Googleが店の内容を理解できていなければ、検索とつなげようがありません。
プロフィールの情報を埋めることが、そのまま関連性を高める作業になります。
具体的には次の要素が関わります。
- カテゴリの選び方
- 説明文の内容
- 商品やサービスの登録
- 属性の設定
- 口コミの本文に含まれる言葉
これらそれぞれを適切に設定し、サービスと関連のある検索で表示されるようにしておきましょう。
距離
距離は3つの中で唯一「操作できない要素」です。
当然のことながら、一度決めた店の場所は変えられないから。
ただし、検索している人の位置がはっきりしない場合、Googleは推定するように作られています。
このとき、地域とのつながりが分かる情報が揃っていれば、その際の推定に使われる材料になります。
住所を正確に入れる。
サービス提供地域を設定する。
これらをしっかり行っておくことで近くの検索で表示される可能性が上がります。
知名度
知名度は最も「時間がかかる要素」です。
他のサイトからのリンク、記事での紹介、口コミの数と評価。
こうしたものの積み重ねで決まります。
短期間で作れるものではありません。
基本としては口コミをしてもらえるようポップを用意するなどして地道に行っていく必要があります。
ただし、この際何か報酬などを与えてしまうと規約違反となってしまうので注意しましょう。
口コミはあくまでも投稿したいと感じた顧客に能動的に書いてもらう必要があります。
もしもコンサルタントから「知名度を上げます」という提案があった場合、具体的に何をするのかを確認してください。
ランキングの仕組みは非公開
ここで一つ重要な情報があります。
Googleは、ランキングシステムの詳細を公開していません。
理由としては「全員に公平であるため」です。
つまり、正解の手順は誰も知りません。
分かっているのは、上の3要素が関わるということだけです。
「独自のノウハウで上位表示」という説明を見かけたら、この点を思い出してください。
第4章 最初にやる5つの設定

ここから実務です。
無料でできて、効果の土台になる部分を解説していきます。
1. オーナー確認を済ませる
まずは自分の店のプロフィールが、自分の管理下にあるかを確認しましょう。
Googleマップ上の店舗情報は、自分で登録していなくても表示されていることがあるからです。
実は地図上の情報はGoogleが他の情報源から自動的に作ったり、利用者が追加したりすることでも追加されます。
けれども情報を変更できるのはオーナーだけです。
そのためオーナーであるかの確認が済んでいないと、情報を修正できません。
つまり、間違った営業時間が載っていても直せない状態になります。
正しい情報を掲載するためにもまずはオーナー確認を済ませましょう。
確認の方法
Googleで自分の店名を検索し、プロフィールが表示されるか見てください。
- 「このビジネスのオーナーですか」と出る → まだ確認が済んでいません
- 管理画面に入れる → 確認済みです
確認の手続きでは、はがき、電話、メール、動画などの方法が案内されます。
なお、これらは業種や状況によって選べる方法が変わります。
前の担当者が管理している場合
制作会社や前任の担当者がオーナー権限を持ったままになっているケースがあります。
この場合、Googleに対して権限のリクエストを送れます。
権限のリクエストが承認される、もしくは一定期間、現在の管理者から応答がなければ権限が移る仕組みです。
注意点として、この承認はすぐには終わりません。
数週間かかることを前提に、早めに着手してください。
2. 店名を実世界どおりに書く
ここが一番間違えやすい項目です。
Googleのガイドラインは、店名について次のように定めています。
実世界での一貫した表記(看板・文具・ブランディング)を反映すること。
そして、名前に入れてはいけないものが具体的に挙げられています。
- マーケティングのキャッチコピー
- 店舗コード・商標記号
- 全部大文字の単語
- 電話番号やURL
- 実世界での根拠がない特殊文字
- 営業時間の情報
- 所在地の情報
Googleが挙げている例で言えば、「Shelly's Coffee」は問題ありませんが、「Shelly's Coffee Open 24 hours」は違反になります。
特にキャッチコピーは入れてしまいがちなので注意しましょう。
なぜ守るべきか
店名にキーワードや地域名を詰め込む手法は、ガイドライン違反です。
MEO業者の施策として提案されることがありますが、Googleの規定に反します。
違反が見つかった場合、プロフィールが停止される可能性があります。
一時的に表示が増えたとしても、停止されれば地図から消えます。
そうなってしまえば、これから地図上から得られた集客力はなくなってしまうため、割に合いません。
店名には提出してある名前を、そのまま書いてください。
判断の基準
迷ったときは、こう考えてください。
「その文字は、店の看板に書いてあるか」
書いていなければ、店名欄にも入れません。
3. カテゴリを正しく選ぶ
カテゴリの選び方について、Googleは分かりやすい基準を示しています。
「このビジネスは〜である」を完成させるカテゴリを選ぶ。
「〜がある」ではない。
パンも売っているカフェなら、カテゴリは「カフェ」です。
「パン屋」ではありません。
あくまでもパンがあるだけで、その店はパン屋ではないからです。
| 実態 | メインカテゴリ | 選ばないもの |
|---|---|---|
| コーヒーが主、パンも置く | カフェ | パン屋 |
| カットが主、ヘッドスパもやる | 美容院 | エステサロン |
| 整体が主、鍼も対応 | 整体院 | 鍼灸院 |
| 相続が主、他の業務も受ける | 行政書士事務所 | 法律事務所 |
このようにしっかりと主軸の業種をカテゴリーとして選ぶようにしましょう。
数を絞る
Googleは「中核事業を説明するのに必要な最小限の数」と定めています。
キーワードのつもりでカテゴリを増やすのは、想定された使い方ではありません。
増やしてしまうと店の輪郭がぼやけ、かえって何の店か伝わらなくなります。
目安はメイン1つ、サブ2〜3つまでです。
端的にわかりやすく表現するようにしましょう。
メインカテゴリの重み
メインカテゴリは特に重要です。
ここが実態と合っていないと、狙った検索に出てきません。
一番売っているもの、一番来店理由になっているものを選んでください。
4. 住所と営業時間を正確に書く
住所
住所は実在の場所を使います。
注意点として私書箱やバーチャルオフィスは認められていません。
1つの拠点につき、プロフィールは1つだけです。
同じ店で複数のプロフィールを作ると、重複として扱われます。
店舗を持たず、客先へ出向く業態の場合は、住所を非表示にしてサービス提供地域を指定するようにしましょう。
営業時間
営業時間は、実際に客対応をしている時間を書きます。
- 中休みがある場合は、時間帯を分けて入れる
- ラストオーダーは営業時間欄には入らないため、説明文などに書く
- 臨時休業や年末年始は「特別営業時間」として設定する
このように正確な時間を入れておくようにしましょう。
営業時間は地図から来る人が最初に見る情報です。
ここが古いと、お客様に直接迷惑がかかります。
営業していると思って来た人が閉まっていた場合、その体験は場合によって口コミに残ってしまいます。
そうなってしまうと、総合評価も下がってしまい、印象が悪くなってしまうため注意しましょう。
5. 写真を載せる
外観、内観、商品。
最低限この3種類があると、検索した人が店の様子を判断できます。
目安としてそれぞれの写真で合わせて最低15枚は揃えておくようにしましょう。
優先順位
| 順 | 種類 | 役割 |
|---|---|---|
| 1 | 外観 | 迷わずたどり着けるようにする |
| 2 | 商品・サービス | 何が得られる店かを伝える |
| 3 | 内観 | 誰と行ける場所かを判断してもらう |
中でも外観の写真は特に重要です。
外観の写真は初めて行く店の場合、「この建物で合っているか」の確認に使われます。
地図を見ながら歩いている人が、目印として使うことを考慮してわかりやすい写真を掲載するようにしましょう。
また昼と夜で印象が変わる店は、両方あると親切です。
撮るときの注意
写真を取るときは次の点に注意しましょう。
- 明るい時間に撮る
- 加工しすぎない
- 実際の様子と違わないようにする
実物と写真が違うと、来た人の期待とずれます。
それは口コミに反映されますので注意が必要です。
誇張はせずにありのままを届けるのが大切です。
第5章 プロフィールを充実させる
ここからは応用です。
最初の5つが終わったら、次に手をつける部分を解説していきます。
説明文
説明文は店の紹介を書く欄です。
「何の店か」「誰に向いているか」「何を大切にしているか」など、検索した人が読む前提で書いてください。
ここはキーワードを並べる場所ではありません。
不自然な文章は、読んだ人の印象を悪くしますので気をつけましょう。
属性
属性は利用者が検索の際に「絞り込むための要素」を指します。
これは業種によって、設定できる項目が変わります。
- テイクアウト可・デリバリー可
- 駐車場あり
- 車椅子対応
- Wi-Fiあり
- 予約が必要
利用者はこれらを用いて店舗を絞り込みます。
該当するものは必ず設定しておいてください。
特に「バリアフリー対応」や「駐車場あり」は、この条件で探している人も非常に多いです。
設定しておくことで、ここからの流入も見込めるでしょう。
商品・サービスの登録
Googleビジネスプロフィールでは取り扱っている商品やサービスも登録できます。
設定できるのは「名前」「説明」「価格」の3つです。
すべてを入れる必要はありません。
看板になるものと、価格帯が分かるものを優先してください。
価格が出ていないと、問い合わせの前に候補から外れることがあります。
ただし、商品に登録できるのは「有形商材」だけです。
マッサージといった無形商材は商品ではなく、サービスに登録する必要があります。
ここは間違えやすい部分なので注意しましょう。
投稿機能
投稿ではお知らせやキャンペーンを投稿できます。
毎日投稿する必要はありませんし、更新が止まっていること自体が問題になるわけでもありません。
ただし、次のような場合は効果があります。
- 季節のメニューが変わったとき
- 臨時休業や営業時間の変更があるとき
- 新しいサービスを始めたとき
情報が古いままより、動いているほうが安心されます。
しっかりと運営しているかどうかがひと目でわかるように、1〜2週間に一回といったように定期的に更新することをおすすめします。
メッセージ機能
メッセージは利用者からの問い合わせを受け取れる機能です。
一般的なメッセージ機能とは異なり、Googleビジネスプロフィールでは設定上で有効にしなければ利用できません。
そして有効にする場合、返信できる体制があるかを先に確認してください。
返信が遅いと、その状態が表示されることがあります。
対応できないなら、無効にしておくほうが無難です。
質問と回答
利用者が質問を投稿でき、誰でも回答できる欄です。
ここは放置されやすい場所です。
また、店以外の人が答えた誤った情報がそのまま残っていることがあります。
定期的に確認し、必要なら店として回答してください。
よく聞かれることは、自分で質問を投稿して自分で答えておく形も認められています。
必要であればQ&Aのような形で作成しておきましょう。
第6章 情報の食い違いをなくす
NAPを揃える
それぞれ異なるプラットフォームに店の情報が載っている状態は普通のことです。
たとえばGoogleビジネスプロフィール、公式ホームページ、ポータルサイト、SNSなどWeb上では様々な掲載場所が存在します。
この際に問題になるのは、それぞれの内容が食い違っていることです。
特に次の3つは揃えてください。
- 店名(Name)
- 住所(Address)
- 電話番号(Phone)
この3つは頭文字を取って NAP と呼ばれます。
NAPの統一はMEOの基本です。
表記のゆれも避ける
NAPの表記ゆれは特に多いです。
同じ情報でも、書き方が違うと別のものとして扱われることがあります。
- 「1-2-3」と「一丁目2番3号」
- 「株式会社◯◯」と「(株)◯◯」
- 「〇〇ビル 2F」と「〇〇ビル2階」
- 移転前の電話番号が古いページに残っている
そして人間にとっても、予約や来店の直前で「どれが正しいのだろう」という不安につながります。
こうしたずれは、Googleが同じ店だと判断しにくくなる原因になります。
正本を決める

NAPはホームページを基本にしておくとわかりやすいです。
情報を統一する場合はそこから他の媒体へ写す形にしておくと、更新の抜けが起きにくくなります。
逆に、正本を決めずにそれぞれを個別に更新していると、必ずどこかが古くなります。
そうならないためにも基準となる正本を決めておきましょう。
確認のしかた
年に一度は、自分の店名で検索して確認してください。
- Googleビジネスプロフィール
- 公式ホームページ
- 掲載しているポータルサイト
- SNSのプロフィール欄
古い情報が残っている媒体は、意外と多くあります。
契約を切ったポータルサイトの情報が残っているケースもあります。
検索をかけて情報が古くなっている物があれば直ちに修正するようにしましょう。
第7章 口コミへの向き合い方
口コミは、Googleが挙げる「知名度」の要素に含まれます。
集めたくなるのは自然なことですが、やり方には明確なルールがあります。
禁止されていること
Googleの口コミポリシーで、次の行為が明確に禁止されています。
- 見返りと引き換えの口コミ依頼。支払い、割引、無料の商品やサービスと交換に、口コミの投稿・修正・削除を求めること
- 否定的な口コミを妨げること、または肯定的な口コミだけを選んで依頼すること
- 実際に利用していない人による口コミ
- 従業員への口コミ集めのノルマ強要。客が店内にいる間の依頼も含まれます
- 職業上・家族上の関係がある人による口コミ。関係の開示が必要です
飲食店でよくある「口コミを書いてくれたらドリンク1杯無料」は、この規定に反します。
SNSのフォローや投稿などを促すのであれば問題ありませんが、Googleへの口コミ依頼では行わないようにしましょう。
許可されていること
一方で、Googleは次のように述べています。
見返りを提供せず、評価や内容に影響を与えようとせずに、実体験に基づく投稿を依頼・促すことは認められている。
つまり、「よかったら感想を書いてください」と伝えること自体は問題ありません。
条件は2つです。
- 見返りを渡さない
- 「星5で」「良い内容で」といった中身への注文をつけない
あくまでも口コミは自然な形で集めていくことが重要です。
お客様の満足いくサービスを提供できれば自然と口コミは集まります。
現実的な集め方
続けて、口コミの無理のない方法をいくつか挙げます。
| 方法 | 補足 |
|---|---|
| 会計時に一言添える | 最も自然。頻度を決めておくと続く |
| レシートやショップカードに案内を載せる | 押し付けにならない |
| QRコードを用意する | 手間を減らす。口コミ投稿用のリンクを作れる |
| 施術・サービス後のフォロー連絡に添える | 満足度が高いタイミング |
どの方法でも、見返りは付けないでください。
あくまでも一言添えたり、目につくポップを置いておくなど、お客様が能動的に行えるようにすることが大切です。
低評価がついたとき
口コミを集めていると当然低評価がつくこともあります。
その際悪い口コミは削除したいと思うかもしれませんが、基本的に削除を求めることはできません。
ガイドライン違反の口コミであれば報告できますが、内容が気に入らないという理由では承認されません。
ではどの用に対応すればいいのか?
それは真摯に返信することです。
返信は投稿者だけでなく、後から見る人にも読まれます。
感情的に反論するのではなく、事実を淡々と書き、改善する点があれば触れる。
その姿勢自体が、次の来店者への判断材料になります。
第8章 効果をどう測るか

MEO対策を実施した後はその効果を図り検証するようにしましょう。
そして効果をもとに改善を加えていくことが重要です。
ここではその測定方法について解説していきます。
Googleビジネスプロフィールで見られる数値
管理画面では、次のような情報が確認できます。
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| 表示された回数 | 検索やマップで見られた回数 |
| 検索に使われた語句 | どんな言葉で見つかっているか |
| ルート検索 | 経路を調べた回数 |
| 通話 | プロフィールから電話をかけた回数 |
| ウェブサイトのクリック | ホームページへ移動した回数 |
特に見るべきは、下の3つです。
表示回数は「見られた」だけですが、ルート検索・通話・サイトクリックは行動が起きた数です。
他とは異なり、来店や問い合わせに近い指標になります。
検索語句を見る意味
「検索に使われた語句」は、実際の需要が分かる貴重な情報です。
実際に確認してみると自分が想定していなかった言葉で見つかっていることがあります。
検索を行うユーザーは来店確率の高い顧客です
そういった顧客にアピールできるよう、その言葉を、説明文やホームページに反映しておきましょう。
そうすることで関連性が高まり、そのキーワードからの流入を増やすことができます。
着手する前に記録しておく
これが一番大切です。
手を入れる前の数値を記録しておかないと、後から効果が分かりません。
- 現在の表示回数
- ルート検索・通話・サイトクリックの数
- 口コミの件数と平均評価
画面のスクリーンショットでも構いません。
必ず着手する前にデータとして残しておきましょう。
見方の注意
数値には季節や曜日の波があります。
1週間の変化で判断せず、月単位で見てください。
また、順位そのものを測るツールもありますが、検索する人の場所によって結果が変わります。
「◯位になりました」という報告は、どこから測ったかによって変わる数字です。
一喜一憂しないためにも様々な角度からみて判断するようにしましょう。
第9章 MEOだけでは足りない理由
ここが、この記事で一番伝えたい部分です。
Googleビジネスプロフィールを整えると、地図で見つけてもらいやすくなります。
ただ、見つけた人がそのまま来店するかというと、そうではありません。
多くの人は、地図で見つけた後にもう一段階を挟みます。
ホームページを見る、SNSを見る、口コミを読む。
そこで「本当にこの店でいいか」を確かめてから、行くかどうかを決めます。
プロフィールに入りきらない情報
Googleビジネスプロフィールに載せられる情報には限りがあります。
決まった項目に、決まった形で入れるしかありません。
まずはGoogleビジネスプロフィールに入りきらないものを挙げます。
- メニューや商品の全体像
- 価格の考え方、なぜその価格なのか
- 店を始めた理由
- 担当者の人となり、経歴
- 施術やサービスの流れ
- よくある不安への答え
こうした「選ぶ理由になる情報」は、枠の中には収まりません。
両方が揃って機能する
MEOは見つけてもらうまで。
来店を決めるのは、その先にある受け皿の側です。
受け皿が用意できていないと、せっかく見つけてもらっても、そこで止まります。
逆にホームページが充実していても、地図で見つからなければ、そもそも人が来ません。
これらの両方が揃って、初めてそれぞれが機能します。
ホームページ側で確認すること
最低限、次を満たしているか見てください。
- スマートフォンで問題なく読めるか
- 営業時間・住所・電話番号がプロフィールと一致しているか
- 電話番号がタップで発信できるようになっているか
- 地図が載っていて、経路を調べられるか
- 予約や問い合わせの方法が分かるか
地図から来た人が最初に探すのは、この5つです。
これらを満たしたうえで、お店の魅力が伝わるホームページを作り上げます。
そうすることで集客効果が最大限に高まるでしょう。
サブスク型のホームページ制作サービス
もしもまだホームページを持っていないという方にはサブスク型のホームページ制作サービスがおすすめです。
サブスク型であれば通常必要となる高額な初期費用は必要ありません。
その分を月々の運用に回すことができるため、より効果的な集客施策を実行できます。
私たちが提供している「Onur Start」は月々6,800円からホームページをもてるサブスク型のホームページ制作サービスです。
お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。
第10章 よくある失敗
続けてMEOでよくある失敗についてまとめます。
実際に施策を実施する際、ぜひ参考にしてください。
店名にキーワードを詰め込む
「◯◯町 美容室 カット専門 ◯◯サロン」のような店名です。
一時的に効果があるように見えることがありますが、Googleのガイドライン違反です。
プロフィールが停止される可能性があります。
看板の名前をそのまま書いてください。
カテゴリを増やしすぎる
関連しそうなカテゴリを片端から追加するケースです。
Googleはカテゴリについて最小限の数にするよう定めています。
「〜がある」ではなく「〜である」で選んでください。
情報を登録したまま放置する
登録した時点で満足してしまい、その後の更新が止まるパターンです。
特に営業時間は、変更があれば必ず直してください。
年末年始と臨時休業の設定漏れが最も多く見られます。
祝日などで普段と営業時間が変わる場合は必ず設定するようにしましょう。
ホームページと情報が違う
電話番号や営業時間が媒体ごとに違う状態です。
更新が公式ホームページだけ、あるいはプロフィールだけになっていると起こります。
口コミの見返りを用意する
「投稿してくれたら割引」はポリシー違反です。
見返りなしで依頼するのは問題ないので、そちらに切り替えてください。
複数のプロフィールを作ってしまう
1拠点につき1プロフィールが原則です。
過去に作ったものが残っていないか、店名で検索して確認してください。
重複がある場合、統合の手続きができます。
写真を登録しない
特に店舗の外観の写真は重要です。
外観がないと、お客様は店舗にたどり着けません。
写真は可能な限り掲載するのをおすすめします。
ただし、重複はしないようにしましょう。
順位保証をうたう業者に依頼する
Googleは「上位表示をリクエストしたり支払ったりする方法はない」と明言しています。
保証を約束する提案があれば、その根拠を確認してください。
第11章 業者に頼むべきか
自分でできる範囲
この記事に書いた内容は、すべて自分で実行できます。
- オーナー確認
- 店名・カテゴリ・住所・営業時間の設定
- 写真の登録
- 説明文と属性の設定
- 口コミへの返信
これらはどれも特別なツール、専門知識も要りませんし費用もかかりません。
リソースが足りない場合を除き、基本的には自分で対応することをおすすめします。
外に頼む価値が出るところ
続けることが難しい部分です。
- 定期的な投稿
- 口コミへの返信を切らさないこと
- 写真の追加
- 数値を見て次を考えること
これらは始めるより、続けるほうが難しい仕事です。
とくに分析や更新は地道な作業の繰り返しです。
手が回らないなら、そこを任せるという考え方になります。
見極めのポイント
依頼を検討する場合、次を確認してください。
1. 順位を保証していないか
Googleが公式に否定しています。
保証をうたう時点で、根拠がありません。
2. 店名にキーワードを入れる提案をしていないか
ガイドライン違反です。
提案されたら、その場で断ってください。
3. 何をするのかが具体的か
「MEO対策一式」では中身が分かりません。
投稿は月に何本か、口コミ返信はどこまでか、レポートは出るのか。
これらサービスの中身を必ず確認してください。
4. 効果をどう測るのか
順位だけを報告する場合、測定した場所によって数字が変わります。
表示回数、ルート検索、通話といった行動の数まで見ているかを確認してください。
よくある質問
Q. MEO対策は業者に頼まないとできませんか。
この記事に書いた内容は、すべて自分で実行できます。
プロフィールの入力、カテゴリの選択、写真の登録、口コミへの返信など。
これらの対応に特別なツールは要りません。
手が回らない場合に外部へ頼む選択はありますが、「頼まないとできない」ものではありません。
Q. 上位表示を保証する、と言われました。
Googleは公式に「上位表示をリクエストしたり、支払ったりする方法はない」と述べています。
また、ランキングの仕組みは公平性のために非公開だとしています。
保証という言葉が出てきた時点で、根拠を確認した方がよいと考えます。
Q. どのくらいで効果が出ますか。
Googleがランキングの仕組みを公開していないため、期間を断言できません。
情報を埋めた直後に表示のされ方が変わることもあれば、しばらく動きが見えないこともあります。
期間を保証する説明には根拠がないとお考えください。
Q. 口コミが少ないのですが、どうすればいいですか。
来店したお客様に、見返りなしで感想の投稿をお願いすることは認められています。 評価の星数や内容への注文をつけないことが条件です。
会計時に一言添える、レシートやカードに案内を載せる、といった形で十分です。
Q. 開業前でも登録できますか。
できます。 開店予定日を設定して事前に登録しておけます。
準備の様子を投稿しておくと、開店の時点で情報が揃った状態になります。
Q. 店舗が複数あります。どうすればいいですか。
1拠点につき1プロフィールが原則です。 それぞれ登録してください。
店舗数が多い場合は、まとめて管理する仕組みも用意されています。
Q. 前の制作会社がオーナー権限を持っています。
Googleに対して権限のリクエストを送れます。
一定期間、現在の管理者から応答がなければ権限が移ります。
すぐには終わらないため、早めに着手してください。
Q. Googleビジネスプロフィールがあれば、ホームページはいらないのでは。
プロフィールは決まった項目に決まった形で情報を入れる場所です。
メニューの全体像や店の考え方といった、選ぶ理由になる情報は入りきりません。
地図で見つけた人が最後に確認する場所として、ホームページが必要になります。
Q. Onur MarkはMEOの代行をやっていますか。
MEOだけを切り出した代行は行っていません。
これはMEOだけを実施するのではなく、ホームページと組み合わせることを推奨しているからです。
ホームページ制作のプラン(Standard 以上)に、Googleビジネスプロフィールの初期設定を標準で含めています。
公開後の継続的な運用(投稿、口コミへの返信、レポート)は、契約者向けのサービスとして別途提供しています。
詳しくはサービスページをご確認ください。
まとめ
MEO対策は、Googleマップで見つけてもらうための取り組みです。
Googleが公表している要素は、関連性・距離・知名度の3つ。
距離は変えられないので、手を入れられるのは残りの2つです。
特に重要なのは情報を整え、地道に口コミを集めていくことです。
最初にやること
- オーナー確認を済ませる
- 店名を実世界どおりに書く。キーワードを詰め込まない
- カテゴリは「〜である」で最小限に選ぶ
- 住所と営業時間を正確に保つ
- 写真を載せる。特に外観
MEO対策を実施する際ははじめにこれらを行うようにしましょう。
次にやること
- 説明文と属性を埋める
- 商品・サービスを登録する
- 質問と回答の欄を確認する
- ホームページとNAP(店名・住所・電話番号)を揃える
確認後は掲載内容を整理し、Web上で情報が統一されるようにしてください。
続けること
- 口コミに返信する。見返りなしで依頼する
- 営業時間の変更・臨時休業を反映する
- 数値を月単位で確認する
情報が統一されたら後は運用と改善です。
これらは着手する前に、現在の数値を記録しておいてください。
触ってからでは、元の値は二度と取れません。
そして
ここまでやっても、見つけてもらうところまでです。
地図で見つけた人が最後に見るのは、ホームページやSNSです。
そこに選ぶ理由がなければ、来店には至りません。
MEOだけに取り組むのではなく、他の施策と組み合わせて最大限の効果を発揮するようにしておきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!