「Googleマップで上位に表示させます、という電話が何度もかかってくる」
「必ず1位にできると言われたけれど、本当なのか分からない」
店舗を経営している方から、こうしたご相談をよくいただきます。
先に結論をお伝えします。
MEO対策の営業は、提案の中身がGoogleのガイドラインに沿っているかどうかで見分けられます。
順位の保証、口コミの代行、店名へのキーワード追加は、どれもGoogleが認めていない方法です。
そのため、こうした言葉が出てきた時点で、その提案は慎重に扱ったほうが安全です。
この記事では、違反につながる営業トークと、契約前に確かめたいこと、営業電話を受けたときの対応を整理しました。
MEO対策そのものの考え方はMEO対策とはにまとめていますので、あわせてご覧ください。
この記事で分かること
- MEO対策の営業電話が多い理由
- ガイドライン違反につながる営業トーク
- 契約前に確かめたいこと
- 営業電話を受けたときの対応
- 自分でできるMEO対策の範囲
- よくある失敗
MEO対策の営業電話が多い理由
まずは、なぜMEO対策の営業電話がこれほど多いのかを整理しておきましょう。
理由が分かると、電話を受けたときに落ち着いて判断しやすくなります。
店の電話番号は誰でも調べられる
Googleマップに載っている店は、電話番号も一緒に公開されています。
業種と地域で検索すれば、営業をかける先の一覧を簡単に作れてしまいます。
そのため、店を開いてGoogleマップに載った直後から、営業の電話が増えることも珍しくありません。
電話が来たこと自体は、店に問題があるという意味ではないので安心してください。
「Googleから」と名乗る電話もある
中には、「Googleの者です」「Googleマップの担当です」と名乗る電話もあります。
Googleは、店の情報を確認するために自動音声で電話をかけることがありますが、その場合は最初にGoogleからの通話であることと、連絡の理由を伝えるとしています。
一方で、Googleは電話でプライバシーや機密情報を尋ねることはないと説明しています。
名乗り方に関わらず、アカウントの情報や支払いの話を電話で求められたら、その場では答えないでください。
ガイドライン違反につながるMEO対策の営業トーク
続いて、Googleのガイドラインに反する方法につながりやすい営業トークをお伝えします。
下記の5つのどれかが出てきたら、その提案は慎重に確かめましょう。
1. 「必ず1位にします」
Googleは、第三者が特別な手段で検索やマップの順位を約束したり、操作したりすることはできないと説明しています。
地図の順位は、検索した人との距離や、店の情報、口コミなど、いくつもの要素で決まるためです。
そのため、「必ず1位」「上位を保証します」という言葉は、そもそも守れない約束です。
順位を保証する提案を受けたら、どのような方法で上げるのかを必ず聞いてください。
2. 「口コミを増やします」
口コミを増やす提案にも、注意が必要なものがあります。
Googleは、口コミの投稿と引き換えに、お金や割引、無料のサービスなどを渡すことを禁止しています。
業者が用意した人に口コミを書いてもらう方法や、実際には来店していない人の口コミも、ポリシーに反します。
こうした口コミは削除されることがあり、店の信用を大きく損なうおそれがあります。
一方で、来店したお客様に、見返りなしで口コミをお願いすることは認められています。
「口コミを増やす」と言われたら、誰が、どのように書くのかを確かめましょう。
3. 「店名にキーワードを入れれば上がります」
「◯◯駅前の人気美容室」のように、店名に地名や業種を足す提案です。
Googleビジネスプロフィールの店名は、看板などで実際に使っている名前だけにするよう定められています。
キーワードを足した店名は、ガイドライン違反です。
場合によっては、プロフィールが停止されることもあるので、こうした提案は受けないでください。
4. 「店舗のページを増やして露出を広げます」
実際には営業していない場所に、プロフィールを増やす提案です。
Googleは、1つの所在地に1つのプロフィールを原則としており、実在しない拠点の登録を認めていません。
登録を増やしても、見つかれば削除されるだけでなく、元のプロフィールにも影響が出るおそれがあります。
店舗が1つしかないのに複数のプロフィールを提案されたら、その時点で断りましょう。
5. 「悪い口コミを消せます」
口コミを削除するかどうかを決めるのは、Googleです。
ポリシーに反する口コミは報告できますが、業者がお金を払って消せるものではありません。
また、低評価の口コミを書き直してもらう代わりに割引などを渡すことも、Googleは禁止しています。
悪い口コミへの向き合い方は、口コミ対応の記事で詳しく解説しています。

契約前に確かめたいこと
では、MEO対策の業者に頼むこと自体は問題なのでしょうか?
依頼すること自体は問題ありませんが、契約の前に下記の点は必ず確かめておきましょう。
オーナー権限を自分が持っているか
Googleビジネスプロフィールのオーナー権限は、店の側で持っておきましょう。
業者には、管理者の権限を渡す形で作業してもらうのが安全です。
オーナー権限を業者に渡してしまうと、契約を終えたときにプロフィールを取り戻せなくなるおそれがあります。
Googleも、外部の業者と連携するときの注意点として、権限の扱いに気をつけるよう案内しています。
何をするのか、作業の中身
月額の費用に、どんな作業が含まれているのかを確かめます。
投稿の更新なのか、写真の追加なのか、口コミへの返信なのかが分からないと、費用に見合っているかを判断できません。
作業の内容と頻度を、書面でもらっておくのがおすすめです。
あいまいな説明しか返ってこない場合は、契約を急がないでください。
成果の定義と費用
成果報酬の契約では、何をもって「成果」とするのかを確かめます。
例えば、「上位表示」がどのキーワードで何位以内を指すのかによって、支払う額が大きく変わります。
探す人がほとんどいないキーワードで上位になっても、来店にはつながりません。
成果の条件に使うキーワードは、実際にお客様が使う言葉になっているかを確認しましょう。

契約期間と解約の条件
最低契約期間と、途中で解約したときの費用を確かめます。
加えて、解約した後にプロフィールや写真、投稿がどうなるのかも聞いておきましょう。
解約の条件は、口頭の説明ではなく、契約書で確かめるのが確実です。
営業電話を受けたときの対応
ここでは、実際に営業電話を受けたときにどう対応すればいいのかをお伝えします。
あわてて返事をしないために、あらかじめ対応を決めておくと安心です。
その場で決めない
営業電話では、「今日だけの価格」「今決めれば」といった言い方をされることがあります。
けれども、その場で契約を決める必要はありません。
資料を送ってもらい、この記事で挙げた点を確かめてから判断しましょう。
本当に役立つ提案であれば、数日待っても内容は変わらないはずです。
「Googleの者です」と言われたら
Googleを名乗る電話で、有料の契約や順位の話をされた場合は、特に注意が必要です。
会社名と担当者名、折り返しの連絡先を聞き、その場では契約しないでください。
分からないときは、Googleビジネスプロフィールのヘルプにある、不正な電話についての案内を確認してみましょう。

確かめる質問を手元に置いておく
営業電話の最中に、確かめることを思い出すのは難しいものです。
下記の4つを紙に書いて、電話の近くに置いておくのがおすすめです。
- オーナー権限は誰が持つのか
- 月額に含まれる作業は何か
- 成果の条件は何か
- 解約したら、プロフィールはどうなるのか
この4つにはっきり答えられない業者とは、契約を急がないほうが安全です。
反対に、どれにも具体的に答えてくれるなら、検討する価値のある提案かもしれません。
断り方の例
必要がない場合は、はっきり断ってかまいません。
例えば、下記のように伝えれば十分です。
必要なときはこちらから連絡しますので、今回はお断りします。
同じ業者から何度もかかってくる場合は、日時と会社名を記録しておくと、次に電話が来たときに落ち着いて対応できます。
自分でできるMEO対策の範囲
最後に、業者に頼まなくても自分でできるMEO対策の範囲をお伝えします。
ここまで整えておけば、営業電話を受けたときも、何を頼むべきかを自分で判断できます。
プロフィールの情報を埋める
営業時間、定休日、電話番号、サービスの内容、写真など、Googleビジネスプロフィールの情報を漏れなく埋めます。
どれも特別な知識がなくてもできる作業で、費用もかかりません。
写真の準備を含めても、最初の入力は数時間程度で終わる作業です。
設定の手順はMEO対策とはにまとめていますので、そちらを参考にしてください。
口コミをお願いして返信する
来店したお客様に、見返りなしで口コミをお願いしましょう。
会計のときに一言伝えたり、店内にお願いのカードを置いたりするだけでも、口コミは少しずつ増えていきます。
届いた口コミには、良い内容にも悪い内容にも返信していきます。
返信は、口コミが届いてから数日以内を目安にしましょう。
返信は、これから来店する人が店の対応を知る手がかりにもなります。
業者に頼む価値が出るところ
店舗が複数ある場合や、投稿や返信を続ける時間がどうしても取れない場合は、業者に頼む価値が出てきます。
そのときも、オーナー権限は店の側で持ち、作業の中身を確かめてから頼むようにしましょう。
MEO対策の営業でよくある失敗
続いて、MEO対策の営業を受けた店でよくある失敗をまとめます。
どれも契約した後に気づくことが多いので、今の契約に当てはまるものがないか確認してみてください。
オーナー権限を業者に渡したままにしている
業者にプロフィールの作成を任せた結果、オーナー権限が業者のものになっているケースです。
契約を終えたあとに、店の側で情報を直せなくなることがあります。
今の権限が誰にあるかを確かめ、店の側に戻してもらいましょう。

口コミの代行で、口コミが消えた
業者が集めた口コミが、ポリシー違反として削除されるケースです。
費用を払ったうえに、店の評判まで落としてしまうおそれがあります。
口コミは、実際に来店したお客様に見返りなしでお願いする形にとどめてください。
成果の条件を確かめずに契約した
成果報酬の対象が、実際には誰も探さないキーワードになっていたケースです。
順位は上がったのに来店が増えず、費用だけが出ていくことになります。
契約前に、成果の条件に使うキーワードを必ず確かめましょう。
解約したらプロフィールが使えなくなった
解約と同時に、業者が作った写真や投稿が消えたり、編集できなくなったりするケースです。
解約後にどうなるのかを、契約前に確かめておけば防げます。
すでに契約している場合は、今のうちに解約時の扱いを聞いておきましょう。
よくある質問
ここでは、MEO対策の営業についてよくいただく質問にお答えします。
Googleを名乗る電話への対応や、口コミのお願いのしかたなど、迷いやすい点をまとめました。
Q. 「Googleから」という電話がかかってきました。本物ですか。
名乗り方だけでは判断できません。
Googleは、店の情報を確認するために自動音声で電話をかけることがあります。
ただし、電話でプライバシーや機密情報を尋ねることはないと説明しているため、そうした質問や有料の契約の話が出たら、その場で答えないでください。
Q. MEO対策の業者に頼むこと自体が、ガイドライン違反ですか。
違反ではありません。
問題になるのは、頼むことではなく、業者が使う方法です。
順位の保証や口コミの代行など、ガイドラインに反する方法を使っていないかを確かめましょう。
Q. お客様に口コミをお願いするのは違反ですか。
見返りなしでお願いするのであれば、問題ありません。
割引や無料のサービスと引き換えに口コミを書いてもらうことは、禁止されています。
「よろしければ感想をお聞かせください」と、来店したお客様にお願いする形にしましょう。
Q. 業者にオーナー権限を渡してしまいました。どうすればいいですか。
まずは業者に、オーナー権限を店の側に移してもらうよう依頼しましょう。
契約書に権限の扱いが書かれていれば、それに沿って話を進めます。
権限の移し方は、MEO対策とはのよくある質問でも触れています。
Q. 断っても何度も電話がかかってきます。
同じ業者であれば、はっきり断ったうえで、日時と会社名を記録しておきましょう。
記録があれば、次にかかってきたときも「前回お断りしました」と伝えやすくなります。
しつこい勧誘が続く場合は、その会社名で検索して、同じような話が出ていないかを確かめてみるのもひとつの方法です。
まとめ
最後に、この記事の要点を整理します。
MEO対策の営業は、提案の中身がGoogleのガイドラインに沿っているかどうかで見分けられます。
下記の5つの言葉が出てきたら、その提案は慎重に確かめましょう。
- 「必ず1位にします」
- 「口コミを増やします」
- 「店名にキーワードを入れれば上がります」
- 「店舗のページを増やして露出を広げます」
- 「悪い口コミを消せます」
業者に頼む場合も、オーナー権限は店の側で持ち、作業の中身と成果の条件、解約の条件を契約前に確かめておきます。
そのうえで、プロフィールの情報を埋めることや、口コミへの返信のように、自分でできることから始めていきましょう。
最後にひとつだけ。
営業電話で、その場で契約を決める必要はありません。
資料をもらい、落ち着いて確かめてから判断してください。
MEO対策の全体像はMEO対策とはに、口コミへの返信は口コミ対応にまとめています。
さらに詳しく知りたい方はこれらの記事もぜひご覧ください。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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