見積もりの依頼につなげる!外壁塗装のホームページ集客を解説

塗装業の集客で、ホームページを見積もりや現地調査の依頼につなげる書き方を整理しました。誰が塗るのかの見せ方、塗料と工程の説明、見積もりの内訳、保証、近所への配慮、建設業の許可や価格の表示の注意まで、地域の塗装店に向けて解説します。

見積もりの依頼につなげる!外壁塗装のホームページ集客を解説

「ホームページはあるけれど、見積もりの依頼は看板や紹介で知った人からばかりで、ホームページからはほとんど来ない」

「塗料の名前や工程を書いてはいるけれど、施主さんにちゃんと読まれているのかが分からない」

地域で外壁塗装を手がけている会社では、ホームページがこうした状態のまま止まっていることがあります。

先に結論をお伝えします。

外壁塗装のホームページは、施主が見積もりを頼む前に「誰が、何を、どのように塗るのか」を確かめる場所です。

外壁塗装は、仕上がった後には下地の補修や塗り重ねが見えなくなる工事です。

そのため、施主は工事の良し悪しを自分の目で確かめにくく、会社の説明と見積もりの中身を比べて依頼先を選ぼうとします。

この記事では、外壁塗装のホームページに書いておきたい情報と、見積もりにつなげる受け方、広告の表示の注意を整理しました。

工務店やリフォーム会社のホームページ全体に載せる情報は、工務店のホームページ集客にまとめています。

この記事で分かること

  1. 外壁塗装のホームページの役割
  2. 誰が塗るのかの見せ方
  3. 塗料と工程の説明
  4. 見積もりの内訳の見せ方
  5. 保証とアフターの書き方
  6. 近所への配慮の伝え方
  7. 見積もりと現地調査の受け方
  8. 確かめておきたい法律の決まり
  9. よくある失敗

外壁塗装のホームページが、見積もりの前に受け持つ役割

まずは、外壁塗装の会社にとって、ホームページがどんな役割を持つのかを整理しておきましょう。

施主がどんな気持ちでホームページを開くのかが分かると、何から書けばいいのかが決まります。

外壁塗装は、塗った後に中身が見えなくなる工事

外壁塗装の仕上がりは、完成した直後には、どの会社に頼んでも同じように見えることがあります。

けれども、ひび割れの補修や下塗りのような工程は、上から塗り重ねると見えなくなってしまいます。

その差が表に出てくるのは、何年かたって、はがれや色あせが起きたときです。

そのため、施主は完成した写真よりも、どんな手順と塗料で塗るのかという説明を頼りに依頼先を選びます。

突然すすめられた工事ほど、施主はほかの会社と比べたい

塗り替えを考えるきっかけは、外壁の汚れや色あせに気づいたときだけではありません。

訪問や電話で点検や塗り替えをすすめられて、初めて考え始める人もいます。

国民生活センターは2023年10月に、屋根工事の点検商法についての相談が増えていると発表しました。

発表によると、2022年度の相談件数は過去5年で最も多く、2018年度の約3倍になっています。

あわせて、屋根工事はすぐに契約せず、十分に検討したうえで契約するよう呼びかけています。

こうした呼びかけを目にした施主は、突然すすめられた工事ほど、その場で決めずにほかの会社と比べたいと考えるものです。

そのときに、見積もりの中身や工事の手順を確かめる材料になるのが、地元の塗装店のホームページです。

訪問の営業とホームページは、役割が違う

訪問や電話で声をかける営業は、塗り替えのきっかけを施主に届ける方法の1つです。

ただ、話を聞く時間や順番は、声をかける側が決めることになります。

一方で、ホームページは、施主が好きな時間に、知りたいところから読める場所です。

例えば、夜に家族と一緒に見返したり、気になる項目だけを読み直したりできるので、大きな金額の工事を落ち着いて比べられます。

訪問の営業をしている会社でも、渡すチラシや名刺にホームページの案内を載せておけば、施主は後から説明を確かめられます。


外壁塗装のホームページで「誰が塗るのか」を見せる

続いて、施主が気にすることの1つである、誰が工事をするのかの見せ方をお伝えします。

外壁塗装は、家の外まわりに何日も職人が出入りする工事なので、どんな人が来るのかは施主にとって気になるところです。

自社の職人が塗るのか、協力会社に頼むのかを書く

ホームページに「自社施工」と書いてあると、施主は、問い合わせた会社の職人がそのまま塗りに来ると受け取ります。

そのため、自社の職人が塗るのであれば、そのことを、職人の人数や担当する工程とあわせて書いておきましょう。

一方で、足場の組み立てを専門の会社に頼んでいたり、忙しい時期に協力会社の職人が入ったりすることもあります。

その場合は、どの工程を誰が担当するのか、現場の管理は誰がするのかを書いておくと、施主は工事の前に全体を想像できます。

工事に協力会社の職人が入ることがあるなら、工程ごとの担当と現場の管理を誰がするのかを書き、入らないなら、自社の職人が塗ることを職人の人数や担当する工程とあわせて書いておくことを示す図

職人の紹介と、工事中の連絡の窓口を載せる

職人の紹介は、名前と顔写真に加えて、塗装の仕事を続けてきた年数や、担当する工程を添えておくのがおすすめです。

顔写真を出したくない職人がいるなら、作業中の手元や後ろ姿の写真でもかまいません。

あわせて、工事中に気になることがあったときに、誰に連絡すればいいのかも書いておきましょう。

例えば、現場の責任者の名前と、連絡を受けられる時間を載せておけば、施主は職人に直接言いにくいことも相談しやすくなります。


塗料の種類と工程は、選ぶ理由とあわせて書く

ここからは、外壁塗装のホームページで説明が難しい、塗料と工程の伝え方をお伝えします。

専門の言葉を並べるよりも、施主が自分の家の場合にどれを選べばいいのかを考えられる説明にすると、読み進めてもらいやすくなります。

塗料は、名前よりも選ぶ理由を書く

外壁の塗料には、シリコン系やフッ素系のように、いくつかの種類があります。

けれども、塗料の名前や商品名だけが並んでいても、施主はどれが自分の家に合うのかを判断できません。

そのため、扱っている塗料ごとに、どんな家や希望に向いているのかを、短い言葉で添えておきましょう。

例えば、次の塗り替えまでの期間を長くしたい人向け、費用を抑えたい人向け、といった分け方です。

耐用年数を書くときは、塗料のメーカーの資料をもとに、どんな条件での目安なのかも添えておくのがおすすめです。

建物の傷み具合や日当たりによって持ちが変わることも書いておけば、数字だけが独り歩きするのを防げます。

工程は、順番と写真で見せる

外壁塗装の工程は、施主から見ると、どこで何をしているのかが分かりにくいものです。

一般的な流れの例として、下記の7つの工程のように、順番に沿ってそれぞれで何をするのかを1行ずつ書いておきましょう。

  1. 足場の組み立てと、飛び散りを防ぐネットの設置
  2. 高圧洗浄で、汚れや傷んだ古い塗膜を落とす
  3. ひび割れの補修や、目地のシーリングの打ち替え
  4. 窓や植木など、塗らない部分の養生
  5. 下塗り・中塗り・上塗りの塗り重ね
  6. 雨どいや軒天などの付帯部の塗装
  7. 仕上がりの点検と、足場の解体・片付け

工程ごとに作業中の写真を添えておくと、完成すると見えなくなる部分まで手をかけている様子が伝わります。

施工事例にも、使った塗料と工程ごとの写真を添えておけば、説明と実際の仕事がつながります。

使う塗料によって塗り重ねる回数が違う場合は、その旨も書いておきましょう。

天気と乾く時間で、工期が延びることも書く

外壁の塗装は、雨の日や湿気の多い日には作業を止めることがあります。

また、塗り重ねるあいだには、塗料が乾くまでの時間をとる必要があります。

そのため、工期を書くときは、天気によって日数が延びることがあると添えておきましょう。

先に伝えておけば、作業のない日があっても、施主は手を抜かれているのではないかと不安にならずに済みます。

雨の日に作業を止めたり、塗料が乾くのを待ったりして作業のない日があるとき、書いていなければ施主は手を抜かれているのではないかと感じ、天気によって日数が延びることがあると添えておけば、不安にならずに済むことを示す図

外壁塗装の見積もりは、内訳と金額が決まる理由を見せる

次に、外壁塗装のホームページで、見積もりをどう見せるかを整理します。

金額の大きな工事なので、施主は高すぎないかとあわせて、何にいくらかかっているのかを気にするものです。

見積書の見本で、項目の並びを見せる

施主がほかの会社の見積もりと比べるときに困るのは、項目の分け方が会社ごとに違うことです。

そこで、実際の見積書から金額を伏せた見本を載せ、どんな項目が並ぶのかを見せておきましょう。

外壁塗装の見積書には、例えば下記の7つの項目が並びます。

  • 足場の設置と解体(飛び散りを防ぐネットを含む)
  • 高圧洗浄
  • 下地の補修とシーリング
  • 養生
  • 外壁の塗装(塗料の名前・塗る面積・塗る回数)
  • 付帯部の塗装(雨どい・軒天・破風など)
  • 廃材の処分と諸経費

項目ごとに、何のための費用なのかを一言ずつ添えておくと、初めて塗り替える人でも見積書の読み方が分かります。

「一式」ではなく、面積と回数で書く

見積書の項目が「外壁塗装 一式」とだけ書いてあると、施主はどこまでの工事が含まれているのかを読み取れません。

ほかの会社の見積もりと並べたときにも、高いのか安いのかを比べる手がかりがなくなってしまいます。

そのため、外壁の塗装は、塗る面積と使う塗料、塗り重ねる回数を分けて書く方針を、ホームページでも伝えておきましょう。

面積を図面から出すのか、現地で測るのかも書いておくと、数字の根拠が伝わります。

見積書の見本が「外壁塗装 一式」だけだと、施主はどこまでの工事が含まれているのかを読み取れず、ほかの会社と比べる手がかりがないのに対し、塗る面積と塗料、塗り重ねる回数を分けて書くと、比べる手がかりになることを示す図

金額が変わる理由を、先に書いておく

同じくらいの広さの家でも、外壁塗装の金額は条件によって変わります。

下記の4つは、見積もりの金額を左右しやすい条件です。

  • 外壁の傷みの程度と、補修が必要な範囲
  • 選ぶ塗料
  • 雨どいや軒天など、あわせて塗る部分の範囲
  • 隣の家との距離など、足場を組む条件

理由が書いてあれば、施主は、見積もりの金額が自分の家の条件で決まったものだと納得しやすくなります。

建設業の許可を受けた業者の見積書の決まり

建設業法には、建設業の許可を受けた業者が作る見積書についての決まりがあります。

請負契約を結ぶときは、材料費や労務費などの内訳と、工程ごとの作業の日数を書いた見積書を作るよう努めることとされています。

また、注文した人から求められたときは、契約の成立までに、その見積書を渡さなければならないとされている点にも注意しましょう。

ホームページに「内訳を書いた見積書をお渡しします」と書くなら、実際に渡している見積書の形とそろっているかを見ておくと安心です。


保証とアフターは、範囲と期間を分けて書く

続いて、工事が終わった後のことについて、ホームページでの書き方をお伝えします。

外壁塗装は何年かたってから差が出てくる工事なので、保証とアフターの内容は施主が比べたい点の1つです。

保証は、誰が、何を、いつまで保証するのかを書く

「保証つき」「長期保証」とだけ書いてあっても、施主はどんな場合に直してもらえるのかが分かりません。

保証の内容は、下記の4つに分けて書いておくと伝わります。

  • 保証するのは自社か、ほかの会社か
  • どんな症状を保証するのか(はがれ・膨れなど)
  • 保証の期間と、期間が始まる日
  • 保証の対象にならない場合(災害による傷みなど)

あわせて、工事の後に保証書を渡すのかどうかも書いておくと、施主は保証の中身を書面で確かめられるかどうかが分かります。

ホームページに「長期保証」とだけ書いてあると、塗り替えを考えている人はどんな症状もすべて直してもらえると受け取り、直してもらえる範囲を読み違えるおそれがあるので、保証する会社と症状、期間、対象にならない場合を近くに書いておくことを示す図

点検の時期と、連絡の方法を書く

工事の後に点検をしているなら、どのくらいの時期に、何を見に来るのかを書いておきましょう。

点検をしていない場合でも、気になることがあったときの連絡先を載せておけば、施主は頼んだ後のことまで想像できます。

塗り替えの後も同じ会社に相談できると分かれば、次の塗り替えや屋根の工事のときにも、候補に残してもらいやすくなります。


近所への配慮と、工事中の暮らしを先に伝える

ここでは、外壁塗装ならではの、近所への配慮と工事中の暮らしについての伝え方を整理します。

足場を組んで何日も続く工事なので、施主にとっては、自分の家のことだけでなく、近所に迷惑をかけないかも気になるところです。

近所への配慮は、工事の前から後まで順に書く

近所への配慮は、「ご近所に配慮します」と書くだけでは伝わりません。

下記の5つのように、工事の前から後まで、何をするのかを順に書いておきましょう。

  1. 工事の前に近所の家へあいさつに回り、工事の日程を伝える
  2. 足場を組む日と外す日は、音が出ることを前もって伝える
  3. 高圧洗浄や塗装の前に、ネットで水しぶきや塗料の飛び散りを防ぐ
  4. 職人の車を停める場所を決め、道をふさがないようにする
  5. 毎日の作業の終わりに、道具や材料を片付ける

これらが書いてあれば、施主は、工事が始まってから近所に何か言われないかを心配せずに済みます。

あいさつに施主も同行するのか、会社だけで回るのかも書いておくと、施主は前もって予定を空けておけるので親切です。

「ご近所に配慮します」とだけ書いてあると、施主には近所に何をするのかが伝わらないのに対し、工事の前から後まですることを順に書いておくと、施主は工事が始まってから近所に何か言われないかを心配せずに済むことを示す図

工事中に施主にお願いすることも書く

外壁塗装の工事中は、施主の暮らしにも少し不便が出ます。

例えば、窓を開けにくい日があったり、洗濯物を外に干せない日があったりします。

エアコンの室外機のまわりや植木を片付けてもらうこともあるかもしれません。

こうしたお願いを先に書いておけば、施主は工事の前に準備ができ、始まってからの行き違いも減らせます。

塗料のにおいが気になる人もいるので、においの少ない塗料を選べる場合は、その旨を添えておくのがおすすめです。


塗装業の集客を、見積もりと現地調査の申し込みにつなげる

ここからは、ホームページを読んだ施主が、見積もりや現地調査の申し込みまで進みやすくなる受け方をお伝えします。

塗り替えを考え始めたばかりの人と、すぐにでも見積もりがほしい人とでは、選びたい入口が違います。

現地調査で何をするのかを書く

外壁塗装の見積もりは、多くの場合、家を見てからでないと出せません。

けれども、現地調査で何をされるのかが分からないと、施主は申し込みをためらってしまいます。

そのため、現地調査の内容は、下記の4つを書いておきましょう。

  • 見る場所:外壁のひび割れ、目地、屋根や雨どいなど
  • かかる時間と、施主の立ち会いが必要かどうか
  • 調べた結果を、写真つきの報告で渡すのかどうか
  • 調査と見積もりに費用がかかるのかどうか

調べた結果を写真で見せてもらえると分かれば、施主は、自分では見えない場所の状態を知る機会として申し込みやすくなります。

写真を送って相談できる入口を用意する

まだ塗り替えるかどうかを決めていない人にとって、現地調査の申し込みは重い一歩です。

そこで、外壁の写真を送って、塗り替えの時期かどうかを相談できる入口も用意しておきましょう。

例えば、家の四方から撮った写真と、気になっているところを近くで撮った写真を、フォームやLINEで送ってもらう形です。

撮り方を2〜3行で書いておけば、送る側も迷わずに済みます。

見積もりの後の流れを書いておく

見積もりを頼む前の施主が気にしていることの1つが、頼んだら断りにくくなるのではないか、ということです。

そこで、見積書を渡した後の流れを、実際に行っていることのとおりに書いておきましょう。

例えば、見積書を渡す方法、見積もりの有効期限、返事をもらう方法といった内容です。

断るときはフォームやメールでもかまわないなど、実際に受け付けている方法を書いておけば、施主は気軽に見積もりを頼めます。

なお、施主の自宅など、営業所以外の場所で契約を結ぶ取引は、特定商取引法の「訪問販売」に当たる場合があるとされています。

訪問販売では、決められた書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができるとされているので、契約の書面を作る前に確かめておきましょう。


外壁塗装の広告で確かめておきたい法律の決まり

続いて、外壁塗装のホームページを作るときに、確かめておきたい法律の決まりをお伝えします。

ここでは要点だけを紹介するので、当てはまるかどうかで迷うときは、専門家や相談の窓口に確かめてから載せましょう。

建設業の許可が要る工事と、要らない工事

建設業法では、建設業を営むには、軽微な建設工事だけを請け負う場合を除いて、許可を受けなければならないと定められています。

許可は工事の種類ごとに分かれていて、塗装工事の場合は「塗装工事業」の許可です。

国土交通省の案内では、建築一式工事以外で軽微な建設工事に当たるのは、1件の請負代金の額が500万円未満の工事です。

この金額には、消費税と地方消費税の額も含むとされています。

また、1つの工事を2つ以上の契約に分けても、正当な理由がなければ合計の額で判断すると、施行令で定められています。

許可を受けていない会社は、金額が大きくなりそうな工事の前に、許可が要る範囲に入らないかを確かめておきましょう。

許可の情報は、標識と同じ項目で書く

建設業法では、許可を受けた業者は、店舗と、発注者から直接請け負った工事の現場に、標識を掲げることとされています。

建設業法施行規則で、店舗の標識に書く事項として定められているのは、下記の4つです。

  • 一般建設業か、特定建設業かの別
  • 許可年月日、許可番号、許可を受けた建設業
  • 商号または名称
  • 代表者の氏名

標識の決まりは店舗と現場についてのものですが、会社概要にも同じ項目があると、施主は許可の内容を確かめやすくなります。

許可の有効期間は5年とされているので、更新したときはホームページの記載も見直しておきましょう。

許可を受けていないなら、誤解される表示をしない

建設業法には、許可を受けていないのに、許可を受けた業者だと明らかに誤認されるおそれのある表示を禁じる決まりもあります。

軽微な建設工事だけを請け負っている会社は、会社概要やチラシで、許可と紛らわしい言葉を使わないようにしましょう。

そのうえで、受けている工事の種類を書いておけば、施主は自分の工事を頼めるかどうかを判断できます。

「通常価格」と並べた値引きの表示

消費者庁のQ&Aでは、景品表示法が適用される表示は、インターネットをはじめとして、あらゆるものに及ぶと説明されています。

ホームページに載せる価格も、その対象になるということです。

消費者庁の価格表示ガイドラインでは、過去の価格と並べて安さを示す「二重価格表示」について、考え方が示されています。

比べる価格が「最近相当期間にわたって販売されていた価格」とはいえない場合は、注意しましょう。

その価格がいつ、どのくらいの期間のものだったのかを正確に示さない限り、不当表示に当たるおそれがあるとされています。

将来の価格と並べる「◯月からは◯円」のような表示も、十分な根拠がなければ、不当表示に当たるおそれがあるとされています。

ガイドラインの例で外壁塗装に近いのは、施工の料金が別にかかることを示さずに、クロスの代金だけを張り替えの価格のように表示する内装工事の例です。

塗装の単価だけを載せるなら、足場など別にかかる費用があるかどうかも、同じ場所に書いておきましょう。

「今だけ」や件数の限定は、中身と期限を書く

消費者庁は有利誤認表示の例として、基本の価格を書かずに「今なら半額!」と表示した運送業者の例を挙げています。

実際には、半額とは認められない料金で仕事を請け負っていたという例です。

また、「おとり広告に関する表示」では、期間や相手、1人あたりの量の限定があるのに、その中身がはっきり書かれていない表示は、不当表示として指定されています。

そのため、期間や件数、対象になる人を限るなら、その中身を具体的に書き、期限が過ぎたら表示を外しましょう。

限定の中身がはっきりしていれば、施主も自分が当てはまるかどうかをすぐに判断できます。


外壁塗装のホームページでよくある失敗

ここでは、外壁塗装のホームページでよくある失敗をまとめます。

どれも少し書き足すだけで直せるので、今のホームページを開きながら確認してみてください。

塗料の名前と年数だけが並んでいる

塗料の商品名と耐用年数の数字だけが、表になって並んでいるケースです。

施主は、どれが自分の家に合うのかが分からず、年数の長いものほど良いと受け取ってしまいかねません。

塗料ごとに、どんな希望に向いているのかと、年数がどんな条件での目安なのかを添えておきましょう。

見積もりの例が「一式」だけになっている

見積もりの例を載せているのに、項目が「外壁塗装 一式」だけになっているケースです。

施主はほかの会社の見積もりと比べられず、金額が高いのか安いのかを判断できません。

足場、洗浄、下地の補修、塗装の面積と回数のように、項目を分けた見本に差し替えてください。

「キャンペーン」の表示が、期限を過ぎても残っている

「今だけ」「キャンペーン価格」の表示が、何か月も前の日付のまま残っているケースです。

施主は本当に今だけなのかを疑い、ほかの説明まで信じてもらえなくなりかねません。

キャンペーンを載せるなら、終わる日を書いておき、終わったら表示を外しましょう。

保証の年数だけが大きく書いてある

「◯年保証」の数字だけが大きく、何を保証するのかが書いていないケースです。

施主は、塗装のはがれも、ひび割れも、すべて直してもらえると受け取ってしまうおそれがあります。

保証する会社、症状、期間、対象にならない場合の4つを、年数のすぐ近くに書いておいてください。


よくある質問

ここでは、外壁塗装のホームページについてよくいただく質問にお答えします。

塗り替えの時期の書き方や、単価の載せ方など、迷いやすい点をまとめました。

Q. 塗り替えの時期の目安は、年数で書いたほうがいいですか。

年数よりも、塗り替えを考えるきっかけになる症状を見せるのがおすすめです。

塗り替えの時期は、塗料の種類や日当たり、前回の工事の内容によって変わります。

例えば、手で触ると白い粉がつく、ひびや目地の割れがあるといった症状を写真で並べておけば、施主は自分の家と見比べられます。

年数を書く場合は、条件によって前後することを添えておきましょう。

Q. ㎡単価や坪単価だけを載せてもいいですか。

単価を載せる場合は、何が含まれているのかを同じ場所に書いておきましょう。

外壁塗装の金額は、塗る面積だけでなく、足場や下地の補修、付帯部の範囲によって変わります。

単価だけを見た施主は、その金額にすべてが含まれていると受け取ってしまいかねません。

単価に含まれる工程と、別にかかる費用の項目を並べておけば、見積もりを頼んだ後の行き違いを防げます。

Q. 屋根の塗装や防水の工事も、同じホームページに載せたほうがいいですか。

受けている工事であれば、載せておくのがおすすめです。

外壁の塗り替えを考える人は、足場を組むついでに、屋根や雨どいも一緒に直したいと考えることがあります。

外壁とは別のページに分けて、それぞれの工程と見積もりの項目を書いておくと、探している人がたどり着きやすくなります。

建設業の許可は工事の種類ごとに分かれているので、許可を受けている場合は、載せる工事と許可の業種も見比べておきましょう。


まとめ:外壁塗装のホームページは、見えなくなる仕事を言葉と写真で残す

最後に、この記事の要点を整理します。

外壁塗装のホームページは、施主が見積もりを頼む前に、誰が、何を、どのように塗るのかを確かめる場所です。

塗った後には見えなくなる工事だからこそ、施主は説明と見積もりの中身を比べて依頼先を選んでいます。

そのため、まずは下記の6つをホームページにそろえることから始めましょう。

  1. 誰が塗るのかと、工事中の連絡の窓口
  2. 塗料の種類と、選ぶ理由
  3. 工事の順番と、工程ごとの写真
  4. 項目を分けた見積書の見本と、金額が変わる理由
  5. 保証の範囲と期間、点検の方法
  6. 近所への配慮と、工事中に施主にお願いすること

あわせて、建設業の許可の情報と、値引きや限定の表示は、法律の決まりと見比べてから載せるようにします。

現地調査の内容と見積もりの後の流れを書いておけば、施主は申し込みの一歩を踏み出しやすくなります。

塗料や工程のことをホームページに書こうとしてきたことは、施主に仕事の中身を伝えようとした、確かな一歩です。

最後にひとつだけ。

次の現場から、工程ごとの写真を撮りためておいてください。

見えなくなる部分の写真が、次の施主にとって、依頼先を選ぶ判断の材料になります。

ホームページ全体に載せる情報やチラシとの使い分けは、工務店のホームページ集客でくわしく紹介しています。

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