「ホットペッパービューティーとInstagramは続けているけれど、ホームページには何を載せればいいのか分からない」
「ホームページは作ったものの、ポータルサイトと同じことしか書いていない」
エステサロンを運営している方から、こうしたご相談をいただくことがあります。
先に結論をお伝えします。
エステサロンのホームページは、初めての人が予約の前に感じる不安を、1つずつなくしておく場所です。
エステは肌や体に直接触れる施術で、通う回数によって支払う金額も変わります。
そのため、初めての人は、いくらかかるのか、誰が施術するのか、契約を勧められないかを、予約の前に確かめようとします。
ポータルサイトやInstagramには書ききれないこれらの情報を、ホームページにまとめておくのがおすすめです。
この記事では、エステサロンのホームページに載せたい情報と、料金やコースの書き方、効果を伝えるときの注意点を整理しました。
美容室やサロン全体の考え方は美容室・サロンのWeb集客にまとめていますので、あわせてご覧ください。
この記事で分かること
- エステサロンのホームページの役割
- ホームページに載せたい7つの情報
- 料金とコースの書き方
- コースの契約と特定商取引法
- 効果の伝え方と注意点
- ほかの媒体との役割分担
- よくある失敗
エステサロンのホームページは、予約の前の不安をなくす場所
まずは、エステサロンにとってホームページがどんな役割を持つのかを整理しておきましょう。
初めての人がどんな気持ちでホームページを開くのかが分かると、載せる情報が決まってきます。
見つける場所と、確かめる場所は分かれている
エステサロンを初めて探す人は、ポータルサイトやInstagramで店を見つけることが少なくありません。
けれども、見つけたその場で予約するとは限りません。
予約の前に店の名前で検索して、ホームページで詳しい情報を確かめる人もいます。
そのため、ホームページは、見つけてくれた人に確かめてもらう場所と考えておくのがおすすめです。
初めての人は、料金と人と契約を気にしている
エステは、受けたことがない人にとって、当日に何をするのかが想像しにくいサービスです。
個室で肌や体に触れる施術なので、どんな人が担当するのかも気になります。
加えて、何回か通うコースがあると、最後にいくら支払うのかが見えにくいものです。
例えば「体験のあとに高いコースを勧められるのではないか」と心配する人もいます。
このように、料金、施術する人、契約の3つが分からないと、初めての人は予約をためらってしまいます。

安心は、言葉ではなく事実で伝える
不安をなくそうとして、「安心」「丁寧」といった言葉を並べたくなるかもしれません。
けれども、どのサロンも使える言葉なので、それだけでは違いが伝わりません。
初めての人が知りたいのは、料金表、当日の流れ、契約の条件といった具体的な事実です。
事実が先に書いてあれば、お客様は自分で判断でき、納得したうえで予約に進めます。
エステサロンのホームページに必要な7つの情報
続いて、エステサロンのホームページに載せておきたい情報をお伝えします。
下記の7つが揃っていると、初めての人は予約の前に知りたいことをひととおり確かめられます。
1. 施術の内容と、かかる時間
メニューの名前だけでは、初めての人には何をしてもらえるのかが伝わりません。
顔の施術か体の施術か、手で行うのか機器を使うのかを、メニューごとに書いておきましょう。
あわせて、施術にかかる時間の目安も載せておきます。
着替えやカウンセリングを含めた時間が分かると、お客様は予定を立てやすくなります。
2. 体験の料金と、2回目以降の料金
体験の料金だけを大きく載せているホームページは少なくありません。
けれども、お客様が知りたいのは、通い続けた場合にいくらかかるのかです。
そのため、体験の料金の近くに、2回目以降の通常の料金も並べておきます。
くわしい書き方は、次の章「エステサロンの料金とコースの書き方」でお伝えします。
3. 初めて来店する日の流れ
初めての人は、店に着いてから何が起きるのかが分からず、緊張しています。
受付、カウンセリング、着替え、施術、施術のあとの説明までを、順に書いておくのがおすすめです。
持ち物や、メイクをしたまま来てよいのかどうかも、あわせて書いておきます。
例えば「メイク落としと化粧水はご用意しています」と一言あるだけで、仕事帰りの人も立ち寄りやすくなります。
4. 施術する人の紹介
個室で肌に触れる施術だからこそ、誰が担当するのかは予約の決め手になります。
顔写真、経歴、持っている資格、得意な施術を載せておきましょう。
1人で運営しているサロンであれば、サロンを始めた理由や、施術で心がけていることも書いておきます。
5. 施術を受けられない場合の条件
肌の状態や体調によっては、施術を受けられない場合や、内容を変える場合があります。
来店してから断られると、お客様は時間を無駄にしたと感じてしまいます。
そのため、受けられない条件や、事前に伝えてほしいことは、先に書いておきましょう。
例えば、妊娠中の方や通院中の方への対応を決めているサロンは、その内容を載せておきます。

6. 個室や着替えなど、店内の様子
エステでは、着替えをして横になる時間があります。
そのため、施術する部屋が個室なのか、どこで着替えるのかを気にする人は少なくありません。
施術する部屋、ベッド、着替えの場所、洗面台の写真を載せておくのがおすすめです。
タオルの交換や機器の消毒など、衛生面の取り組みも、写真と一緒に書いておくと伝わりやすくなります。
7. 予約の方法と、場所の案内
予約の方法は、Web予約、LINE、電話のどれで受けているのかを、受付時間と一緒に書いておきます。
キャンセルや遅刻のときの扱いも、予約の前に分かるようにしておいてください。
マンションの一室や自宅で営業しているサロンでは、建物の入り方まで案内しておくと、初めての人も迷いません。
自宅サロンでの住所の載せ方は、ネイルサロンのホームページ集客でも取り上げています。
エステサロンの料金とコースの書き方
ここからは、初めての人が特に気にしている、料金とコースの書き方をお伝えします。
体験の料金だけを目立たせるよりも、通った場合の総額の目安が分かる形を優先しましょう。
体験の料金と、通常の料金を並べる
体験の料金は、初めての人に来てもらうきっかけになります。
ただ、それだけでは「2回目からはいくらになるのか」という疑問が残ります。
そこで、体験の料金のすぐ下に、同じメニューの通常の料金を書いておきましょう。
先に金額が分かっていれば、体験のあとに料金を聞いて驚かれることもありません。
都度払いとコースを分けて書く
1回ごとに支払う都度払いと、複数回をまとめて契約するコースの両方がある場合は、分けて書いておきます。
コースについては、下記の4点を載せておくのがおすすめです。
- 回数
- 通う期間
- 総額
- 1回あたりの金額
総額と期間が書いてあれば、お客様は自分の予算と通える頻度に合うかを判断できます。
都度払いだけで通えるサロンは、そのこともはっきり書いておくと、契約に不安がある人の後押しになります。
施術のほかにかかる料金を書く
サロンによっては、施術の料金のほかに、入会金や指名料、化粧品の購入が必要になることがあります。
これらが書いていないと、会計のときに思ったより高くなり、次の予約につながりにくくなります。
施術のほかにかかる料金は、あるかないかも含めて、先に書いておきましょう。
体験のあとの案内のしかたを書く
体験のあとにコースを勧められるのではないかと、心配する人は少なくありません。
この不安に対して「無理な勧誘はしません」と書くだけでは、かえって身構えさせてしまうことがあります。
それよりも、体験のあとに何をするのかを、事実として書いておくのがおすすめです。
例えば「コースのご案内は、ご希望の方にだけ行います」「その日に決めていただく必要はありません」といった書き方です。
実際の案内と同じ内容が書いてあれば、お客様は当日の様子を想像したうえで予約できます。

コースの契約と、特定商取引法の決まり
続いて、回数や期間を決めたコースを扱うサロンに関わる、法律の決まりをお伝えします。
契約の条件はお客様の不安に直結するので、ホームページに書く前に、まず決まりを確かめておきましょう。
期間が1か月を超え、総額が5万円を超える契約が対象になる
エステティックは、特定商取引法の「特定継続的役務提供」の対象とされている7つのサービスの1つです。
ここでいうエステティックとは、人の皮膚を清潔にしたり美化したり、体型を整えたり、体重を減らしたりするための施術のことです。
消費者庁の「特定商取引法ガイド」によると、エステティックでは、期間が1か月を超え、金額が5万円を超える契約が対象になります。
金額は、施術の料金だけでなく、関連商品の販売などを含めた契約金の総額で見るとされています。
店頭で結んだ契約も対象になるので、コースや回数券を扱っているサロンは、当てはまるかどうかを確かめておきましょう。
対象になる契約には、書面と解約の決まりがある
対象になる契約では、契約の前に概要を書いた書面を、契約のあとに内容を書いた書面を、お客様に渡すことが定められています。
また、お客様は、決められた書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、クーリング・オフで契約を解除することが可能です。
8日を過ぎたあとも、お客様は、これから先の分について契約を途中で解約できるとされています。
途中で解約するときにサロンが請求できる金額には、上限が決められています。
ここに書いたのは概要ですので、書面の内容や手続きの細かい点は、契約を結ぶ前に消費者庁のガイドや専門家に確かめてください。
解約の扱いを、ホームページにも分かる言葉で書く
契約の条件が、契約書を見るまで分からないままだと、お客様は申し込みをためらいます。
そのため、コースを途中でやめたいときにどうなるのかを、ホームページにも書いておくのがおすすめです。
下記の3点が書いてあると、お客様は契約の前に見通しを持てます。
- クーリング・オフができる期間
- 途中で解約するときの連絡先と方法
- 解約したときの返金の考え方
解約について先に書いてあると、契約を急がせないサロンだと受け取ってもらいやすくなります。
ホームページの内容と、実際に渡す書面の内容が食い違わないように、同じ日に見直しておいてください。
効果の伝え方と、写真・体験談の注意点
次に、エステサロンのホームページで気をつけたい、効果の伝え方をお伝えします。
結果を強く言い切るほど予約が増えそうに思えますが、法律に触れるおそれがあり、お客様の期待とのずれも生みます。
効果を約束する書き方は避ける
「必ず痩せる」「シミが消える」のように、結果を約束する書き方は避けておきましょう。
景品表示法は、サービスの内容を実際のものよりも著しく優良であると示す表示を禁じています。
消費者庁の説明では、わざと偽った場合だけでなく、誤って表示してしまった場合も規制の対象になるとされています。
表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求められることもあるので、根拠を示せない効果は書かないのが安全です。
施術前後の写真と体験談は、個人の感想と分かる形で
施術前後の写真やお客様の声は、初めての人にとって分かりやすい判断材料になります。
ただ、載せ方によっては、誰にでも同じ結果が出るように受け取られてしまいます。
載せるときは、ご本人の許可を得たうえで、個人の感想であることが分かるようにしておきましょう。
通った回数や期間など、その結果に至った条件も添えておくと、読む人の期待が大きくなりすぎません。
ただし、注記を添えたとしても、効果を約束する書き方を避ける点は変わりません。
化粧品の説明と、医療機関でしか行えない施術
サロンで化粧品を販売している場合は、その説明にも気をつけたい点があります。
医薬品医療機器等法は、化粧品などの効能や効果について、虚偽または誇大な広告を禁じています。
そのため、化粧品の説明は、メーカーが示している表現の範囲にとどめておくのがおすすめです。
また、美容に関わる施術の中には、医療機関でしか行えないものがあります。
医療機関での施術と同じ結果が得られると受け取られる書き方は、しないでください。
効果の代わりに、施術の中身を書く
効果を言い切れないと、何を書けばいいのか迷うかもしれません。
その場合は、結果ではなく、施術の中身を具体的に書いておきます。
例えば、どんな手順で、どのくらいの時間をかけて、何を使って施術するのかという情報です。
中身が具体的に書いてあれば、お客様は自分に合いそうかどうかを判断できます。
表現に迷うときは、日本エステティック振興協議会が発刊している「エステティックの広告表記に関するガイドライン」や、専門家に確かめておきましょう。
ポータルサイト・Instagram・Googleマップとホームページの役割分担
ここでは、ほかの媒体とホームページの使い分けを整理します。
役割を分けておくと、それぞれに何を載せればいいのかが決めやすくなります。
ポータルサイトとInstagramは、見つけてもらう場所
ポータルサイトは、決まった項目で多くのサロンを比べられる場所です。
Instagramは、店の雰囲気や日々の様子を伝えるのに向いていますが、投稿は時間とともに流れていきます。
そのため、料金の全体や契約の条件のように、変わらない情報はホームページにまとめておきましょう。
媒体ごとの費用の違いや予約の受け方は、美容室・サロンのWeb集客でくわしく解説しています。
Googleマップの情報を、ホームページとそろえる
店の名前で検索すると、検索結果にGoogleマップの情報が表示されることがあります。
ここに出る営業時間や電話番号は、Googleビジネスプロフィールに登録した内容です。
ホームページと内容が違っていると、お客様はどちらを信じればいいのか分からなくなります。
設定の基本はMEO対策とはに、口コミへの返信のしかたは口コミへの対応にまとめています。
エステサロンのホームページでよくある失敗
続いて、エステサロンのホームページでよくある失敗をまとめます。
どれも作ったあとには気づきにくいものなので、今のホームページを開きながら確認してみてください。
体験の料金しか書いていない
体験の料金は大きく載っているのに、2回目以降の料金がどこにも書いていないケースです。
通った場合の金額の目安が分からないと、お客様は高額になることを心配して、予約を見送ってしまいます。
体験の料金の近くに、通常の料金とコースの総額を並べておきましょう。

コースの解約について書いていない
コースの回数と金額は書いてあるのに、途中でやめたいときの扱いが書いていないケースです。
解約できるのかが分からないままでは、お客様は長く通う契約に踏み切れません。
クーリング・オフと途中の解約の扱いを、分かる言葉で書いておいてください。
効果の言葉ばかりで、施術の内容が分からない
「理想の肌へ」といった言葉は並んでいるのに、何をする施術なのかが書いていないケースです。
初めての人は、当日の様子を想像できず、自分に合うのかを判断できません。
手順、時間、使うものを、メニューごとに書いておくのがおすすめです。
ポータルサイトと同じ内容になっている
ホームページの内容が、ポータルサイトの掲載ページとほとんど同じになっているケースです。
確かめにきた人にとっては、新しく分かることがなく、開いた意味がなくなってしまいます。
ポータルサイトに書ききれない料金の全体や、施術する人の考え方を載せておいてください。
よくある質問
ここでは、エステサロンのホームページについてよくいただく質問にお答えします。
料金の載せ方や写真の扱いなど、迷いやすい点をまとめました。
Q. ホットペッパービューティーとInstagramがあれば、ホームページは要りませんか。
役割が違うので、あわせて用意しておくのがおすすめです。
ポータルサイトとInstagramは、新しいお客様に見つけてもらう場所です。
ホームページは、見つけてくれた人が、料金の全体や契約の条件を確かめる場所として使いましょう。
Q. 通常の料金やコースの総額を載せると、高く見えて予約が減りませんか。
金額が分からないほうが、初めての人の不安は大きくなるものです。
体験のあとに初めて料金を知ると、お客様は驚き、店への信頼も下がってしまいます。
先に総額の目安を書いておけば、納得した人に来てもらえるので、体験のあとの話もしやすくなります。
Q. 施術前後の写真やお客様の声は、載せてもいいですか。
載せる場合は、ご本人の許可を得て、通った回数や期間などの条件を添えておきましょう。
良い結果だけを大きく見せると、誰にでも同じ結果が出るように受け取られるおそれがあります。
判断に迷うときは、業界団体のガイドラインや専門家に確かめてから載せるのが安全です。
Q. 顔写真を載せたくないのですが、どうすればいいですか。
施術中の手元や後ろ姿の写真でも、人の気配は伝えられます。
写真の代わりに、経歴や資格、サロンを始めた理由を文章でくわしく書いておきましょう。
誰が施術するのかがまったく分からない状態だけは、避けておくのがおすすめです。
Q. 1人で運営していても、ホームページを更新できますか。
変わらない情報を中心にすれば、更新の手間は大きくなりません。
料金、当日の流れ、契約の条件は、一度まとめておけば頻繁に変える必要がない情報です。
日々の様子はInstagramで伝え、ホームページは料金やメニューを変えたときに直す形にしましょう。
まとめ
最後に、この記事の要点を整理します。
エステサロンのホームページは、初めての人が予約の前に感じる不安を、1つずつなくしておく場所です。
初めての人は、料金、施術する人、契約の3つを、予約の前に確かめようとしています。
そのため、まずは下記の7つを揃えることから始めましょう。
- 施術の内容と、かかる時間
- 体験の料金と、2回目以降の料金
- 初めて来店する日の流れ
- 施術する人の紹介
- 施術を受けられない場合の条件
- 個室や着替えなど、店内の様子
- 予約の方法と、場所の案内
料金は、体験と通常の料金を並べ、コースは回数、期間、総額まで書いておきます。
期間が1か月を超え、総額が5万円を超えるコースを扱う場合は、特定商取引法の決まりも確かめておきましょう。
最後にひとつだけ。
効果を約束する言葉を足す前に、施術の中身と料金を具体的に書いてください。
事実が書いてあるホームページは、それだけで初めての人の安心につながります。
美容室やサロン全体の考え方は美容室・サロンのWeb集客に、ネイルサロンの場合はネイルサロンのホームページ集客にまとめています。
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