パン屋のホームページを見に来る人が知りたいのは、「どんなパンがあるか」だけではありません。
その前に、もっと切実な疑問があります。
それは、「今から行って、買えるのか」ということです。
パン屋は、予約して行く店ではありません。
思い立って向かい、着いたときに目当ての商品があるかどうかで、満足できるかが決まります。
だからこそ、他の飲食店とはホームページに必要な情報が違います。
先に結論をお伝えします。
パン屋のホームページで最も価値がある情報は、時間に関するものです。
何時に開いて、どのパンが何時ごろに焼き上がり、何時ごろに売り切れやすいのか。
この3つが分かるだけで、お客様は「この時間に行けば買える」と安心して来店の時間を決められます。
この記事では、予約で来る店ではないという業態に合わせて、ホームページに載せたい情報を網羅的に整理しました。
飲食店全般の考え方は飲食店のホームページ集客にまとめていますので、あわせてご覧ください。
この記事で分かること
- パン屋が予約で来る店ではないという前提
- 焼き上がり時間の伝え方
- 売り切れをどう扱うか
- 載せる商品と価格
- 取り置き・予約の受け方
- 駐車場とイートイン
- 立地別の優先順位
- SNS・Googleビジネスプロフィールとの役割分担
- よくある失敗
パン屋・ベーカリーのホームページは「予約で来ない」前提で作る
まずは、パン屋がどのように選ばれている業態なのかを整理しておきましょう。
ここを押さえておくと、ホームページに載せる情報の優先順位が見えてきます。
他の飲食店との違い
同じ食べ物を売る店でも、パン屋は他の飲食店とは選ばれ方が違います。
下記の表で並べると、その差がはっきりします。
| 飲食店 | パン屋 | |
|---|---|---|
| 来店の決め方 | 予約する / 行く | 思い立って行く |
| 滞在時間 | 1〜2時間 | 5〜15分 |
| 失敗のパターン | 満席 | 売り切れ・閉まっていた |
| 再訪の頻度 | 月1回程度 | 週1回以上もある |
| 決め手 | メニュー・雰囲気 | 今買えるか・好みのパンがあるか |
このように、パン屋は思い立ったときに行き、短い時間で買って帰る業態です。
失敗の形が違う
飲食店での失敗は、「満席で入れなかった」という形で起きます。
一方でパン屋の失敗は、「目当てのパンがなかった」という形で起きます。
例えば、食パンを買いに行ったのに売り切れていた。
夕方に行ったら、棚がほとんど空だった。
こうした体験をすると、お客様は次に行くのをためらうようになってしまいます。
だから時間の情報が最優先
パン屋のホームページで最も価値があるのは、時間に関する情報です。
具体的には、下記の4つを載せておきましょう。
- 開店時間と閉店時間
- 焼き上がりの時間帯
- 混雑する時間
- 売り切れやすい商品と、その時間
「行けば買える」と思えるかどうかが、来店するかどうかを左右します。
リピート業態であることを踏まえる
パン屋は、同じ人が繰り返し来る業態です。
初めての来店をつくることも大切ですが、2回目以降の来店を増やすほうが、売上への影響は大きくなります。
繰り返し来てもらうためには、下記のような情報も載せておくのがおすすめです。
- 定番商品が常にあると分かる
- 焼き上がりの時間が分かる
- 新商品や季節商品の情報が届く
どれも、次に来る日を決めるきっかけになる情報です。
一度来たお客様が「また行こう」と思ったときに、すぐ確かめられるようにしておきましょう。
焼き上がり時間をホームページでどう伝えるか
続けて、パン屋のホームページで最も見られる焼き上がり時間の伝え方をお伝えします。
来店の時間を決める決め手になる情報なので、書き方まで押さえておきましょう。
書いている店が少ないからこそ差がつく
焼き上がり時間は、ホームページに書いている店が非常に少ない情報です。
その一方で、お客様が最も知りたい情報でもあります。
書いておくだけで、他の店との違いを感じてもらえます。
焼き上がり時間の書き方
商品ごとに焼き上がる時間が違うなら、下記のように表にまとめましょう。
時刻はあくまで目安なので、幅を持たせて書けば十分です。
| 時間 | 焼き上がる商品 |
|---|---|
| 7:00(開店時) | 食パン、クロワッサン、バゲット |
| 10:00 | 惣菜パン各種 |
| 11:00 | 食パン(2回目) |
| 14:00 | 菓子パン、デニッシュ |
| 15:00 | バゲット(2回目) |
この表があるだけで、お客様は来店する時間を選べるようになります。
分単位で正確である必要はなく、「10時前後」「昼過ぎ」程度の書き方で構いません。
「焼きたてが並ぶ時間」を書く
商品数が多いと、すべての焼き上がり時間を書くのは負担になります。
その場合は、来店の目的になりやすい代表的な商品だけで構いません。
食パンは 7:00 と 11:00 の2回、焼き上がります。
バゲットは 7:00 と 15:00 です。
このように2品だけでも、お客様が来店の時間を決める手がかりになります。
「目安」であることを添える
焼き上がり時間を書くとなると、そのとおりに焼けるか不安になるかもしれません。
その場合は、下記のような一文を添えておきましょう。
仕込みの状況により前後する場合があります。
この一文があれば、多少時間がずれても問題になりにくくなります。
全種類が揃う時間
お客様の中には、「いつ行けば一番選べるのか」を知りたい人もいます。
商品が最も揃う時間帯も、下記のように書いておくと喜ばれます。
商品が最も揃うのは、10時〜12時ごろです。
種類を選んで買いたい人にとっては、来店の時間を決めるうえで役に立つ情報です。

売り切れはホームページに書くべきか
続いて、パン屋ならではの悩みである売り切れの扱い方をお伝えします。
書くかどうか迷う情報ですが、書き方しだいで来店の時間を選んでもらうきっかけにもなります。
隠さないほうがいい
売り切れることを書くと、来店が減るのではと考える方もいます。
確かに、わざわざ売り切れを知らせることに抵抗がある気持ちはわかります。
しかし、実際はその逆です。
売り切れると知らずに行って買えなかった人は、次から来なくなってしまいます。
先に知っていれば、お客様は時間を選んで来てくれます。

売り切れやすい商品の書き方
売り切れやすい商品は、傾向として書いておきましょう。
食パンは午前中に売り切れることが多くなっています。
確実にお求めの場合は、お取り置きをご利用ください。
このように書いておくと、「それだけ人気がある」という情報にもなります。
閉店前の状況
夕方に来る人は、品数が残っているかどうかを気にしています。
下記のような一行を添えておくと安心です。
17時以降は品数が少なくなります。
種類を多くお選びいただく場合は、午前中のご来店をおすすめします。
正直に書いておくほうが、来店したときの期待とのずれが減ります。
当日の状況はSNSで
日々の売り切れ情報は、更新が追いつかないため、ホームページには向きません。
その日の状況は、SNSやGoogleビジネスプロフィールの投稿機能を使って知らせましょう。
ホームページには「傾向」を、SNSには「その日の状況」を載せる。
このように分けておくのが、無理なく続けられる形です。
パン屋のホームページに載せる商品と価格
次に、商品と価格の載せ方をお伝えします。
載せる商品の選び方から、価格、食パンやアレルギーの書き方まで順に見ていきましょう。
全商品を載せる必要はない
パン屋は品数が多い業態です。
すべての商品を載せようとすると、入れ替わりに更新が追いつかず、いずれ更新が止まってしまいます。
そのため、ホームページには定番商品を中心に載せるようにしましょう。
載せる商品の目安は下記のとおりです。
| 載せるもの | 理由 |
|---|---|
| 定番商品(10〜20品) | いつ行ってもあるもの |
| 看板商品 | 選ばれる理由になるもの |
| 価格帯 | 予算の見当をつけるため |
季節商品や新商品は、SNSで紹介するのがおすすめです。
価格を載せる
1個いくらなのかが分からないと、初めての人は入りづらくなります。
パンは何個か組み合わせて買うことが多いため、合計の見当がつかないと不安になるためです。
全部の価格を載せなくても構いませんので、下記のように価格帯が分かるようにしておきましょう。
食パン(1斤)480円/クロワッサン 260円/惣菜パン 220円〜320円/菓子パン 180円〜280円
このように一番安いパンと高いパンが分かれば、初めての人も予算の見当をつけて来店できます。
価格を改定したときは、店頭の値札と合わせてホームページの価格も直しておきましょう。
定番商品を明示する意味
「いつ行ってもある商品」が分かると、それ自体が来店の理由になります。
反対に、季節商品ばかりを推していると、「行っても目当てのパンがないかもしれない」と思われてしまいます。
定番商品は季節商品とは分けて、いつでもあることが分かるように載せておきましょう。
食パンの情報は特に詳しく
多くのパン屋で、食パンは来店の主な目的になります。
食パンについては、下記の5点まで詳しく書いておくのがおすすめです。
- 種類(角食・山食など)
- 1斤・1.5斤・2斤の選択肢
- スライスの対応(何枚切りにできるか)
- 焼き上がり時間
- 予約の可否
中でもスライスの対応は、意外に確認されることの多い情報です。
何枚切りにできるかが分かれば、家族の人数や用途に合わせて買いやすくなります。
アレルギー表示
アレルギーへの対応をしているなら、下記の点を書いておきましょう。
- アレルギー表示の有無
- 卵・乳を使わない商品があるか
- 小麦以外の粉を使った商品があるか
同じ厨房で製造している場合は、その旨も必ず添えてください。
同一の厨房で小麦・卵・乳を含む製品を製造しております。
この一文があれば、アレルギーのある方も自分で判断できるようになります。
取り置き・予約の受け方と書き方
続いて、取り置きや予約の受け方についてお伝えします。
確実に買いたいお客様ほど、来店の前に確かめている情報です。
対応しているか、していないか
取り置きや予約は、「対応している」「対応していない」のどちらでも構いません。
けれども、どちらなのかは必ず書いておいてください。
予約できるのかが分からないと、お客様は確認のために電話をかけることになり、お店側の手間も増えてしまいます。

対応する場合に書くこと
取り置きを受けるなら、条件まで書いておかないと、結局電話で問い合わせが来てしまいます。
そのため、下記の5項目を明記しておいてください。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 受付方法 | お電話にて |
| 受付時間 | 前日18時まで |
| 対象商品 | 食パン、バゲット |
| 個数の上限 | 5点まで |
| 受け取り時間 | 焼き上がり後、当日中 |
対応しない場合
取り置きを受けていない場合も、書いていないと問い合わせが来ます。
下記のような一行を置いておくだけで構いません。
お取り置き・ご予約は承っておりません。
店頭にてお買い求めください。
この一行があるだけで、電話に対応する手間がなくなります。
大量注文・法人向け
大量注文や法人向けの注文に対応しているなら、書いておく価値があります。
例えば、下記のような注文です。
- サンドイッチの大量注文
- 会議やイベント向けの詰め合わせ
- ノベルティ・ギフト対応
こうした注文は、1件あたりの金額が大きくなりやすい依頼です。
受け付けの条件も、下記のように書いておくと話が早く進みます。
20個以上のご注文は、3日前までにご相談ください。
個数と日数の条件が先に分かれば、担当者は会議やイベントの日から逆算して注文を決められます。
そのため、間に合わない依頼の電話も減り、受けられる注文に時間を使えるようになります。
駐車場とイートイン
ここからは、店までの来やすさと、店での過ごし方に関わる情報をお伝えします。
駐車場とイートインは、立地や店のつくりによって書くべき内容が変わる項目です。
駐車場
郊外や住宅街の店では、駐車場の情報は営業時間の次に確認されます。
下記のように、台数や場所まで書いておきましょう。
| 情報 | 書き方 |
|---|---|
| 有無 | 3台分ございます |
| 場所 | 店舗前 / 徒歩1分の第2駐車場 |
| 混雑時 | 土日は満車になることがあります |
| 近隣のコインパーキング | 提携の有無 |
「駐車場あり」とだけ書いてあっても、何台停められるのかは分かりません。
台数によっては「停められないかもしれない」と感じて、別の店を選ぶ人もいます。
何台分あるのかまで書いておけば、行くかどうかを決めてもらいやすくなります。

駐輪場
住宅街の店では、自転車で来る人が多くなります。
停める場所が分からないと、お店の前まで来ても入るのをためらってしまいます。
もし駐輪できる場所があるなら、その場所も書いておきましょう。
イートインがある場合
イートインがあると、パン屋はカフェのようにも使われるようになります。
そのぶん、ホームページに書いておきたい情報も増えます。
下記の5つは、イートインを使いたい人がよく確認する情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 席数 | 全8席、など |
| 利用時間の目安 | 制限があるなら明記 |
| ドリンクメニューと価格 | コーヒーの有無は必ず |
| 電源・Wi-Fi | 作業利用を受けるかどうか |
| 提供時間 | 何時から何時まで |
イートインは、「カフェとして使えるか」という目線で見られます。
カフェとしての情報の揃え方はカフェのホームページ集客にまとめていますので、合わせてご確認ください。
イートインがない場合
イートインがない場合も、その旨を書いておくのがおすすめです。
イートインスペースはございません。
お持ち帰り専門です。
買ったパンをその場で食べられると思って来た人を、がっかりさせずに済みます。
住宅街・駅前・郊外で変わる情報の優先順位
パン屋は、立地によって来る人の目的が大きく変わります。
毎週寄る人が中心の店と、遠くからわざわざ来る人が中心の店では、載せるべき情報の重みが違います。
下記の3つのうち、自分の店がどれに当てはまるか確認しましょう。
住宅街の店
住宅街の店は、近所に住むリピーターが中心です。
下記のように、日々の買い物に関わる情報を優先して載せるのがおすすめです。
| 優先度 | 情報 |
|---|---|
| 高 | 焼き上がり時間、定休日、駐車場・駐輪場 |
| 高 | 定番商品のラインナップ |
| 中 | 新商品・季節商品(SNSで) |
| 低 | 店のこだわり |
中でも、「今日開いているか」「何時に焼き上がるか」は、住宅街の店で特に確認される情報です。
駅前・商店街の店
駅前や商店街の店は、通勤や通学の途中に寄る人が多くなります。
下記のように、朝の時間帯に関わる情報を優先して載せておくと、通勤途中の人の目に留まりやすくなります。
| 優先度 | 情報 |
|---|---|
| 高 | 開店時間(朝が早いか) |
| 高 | 朝の時間帯に何が並ぶか |
| 高 | 会計の速さ、混雑時間 |
| 中 | テイクアウトのしやすさ |
例えば、朝7時に開いているかどうかは、通勤の途中に寄れるかどうかを大きく左右します。
郊外・目的地型の店
郊外の店は、わざわざ車で来る人が中心です。
下記のように、たどり着けるかどうかと、行く価値があるかどうかを伝える情報を優先しましょう。
| 優先度 | 情報 |
|---|---|
| 高 | 駐車場の台数 |
| 高 | 場所(分かりにくい立地なら道順も) |
| 高 | 店のこだわり、看板商品 |
| 中 | イートインの有無 |
遠くから来る人には、「わざわざ行く価値がある理由」が必要です。
こだわりや看板商品の説明が、その理由になります。
加えて、閉まっていたときの落胆が最も大きいのもこの型です。
せっかく遠くから来てもらったのに閉まっていたら、次に来てもらうのは難しくなります。
そのため、定休日と臨時休業は必ず目立つ場所に書いてください。
SNS・Googleビジネスプロフィールとホームページの役割分担
では、SNSやGoogleビジネスプロフィールも使っている場合、ホームページには何を載せればいいのでしょうか?
ここでは、3つの媒体の役割と、情報の置き分け方をお伝えします。
3つの媒体の役割
Googleビジネスプロフィール・SNS・ホームページは、それぞれ得意なことが違います。
3つとも同じ内容を載せる必要はありません。
| 媒体 | 得意なこと | 載せるもの |
|---|---|---|
| Googleビジネスプロフィール | 見つけてもらう | 営業時間、場所、電話、基本の写真 |
| SNS | 日々の変化 | 本日の焼き上がり、売り切れ、新商品 |
| ホームページ | 変わらない情報 | 定番商品、焼き上がりの時間帯、駐車場、取り置き |
パン屋はSNSとの相性がいい
パン屋は毎日商品が変わる業態なので、日々の投稿に向いています。
例えば、下記のような情報はSNSで発信するのがおすすめです。
- 本日の焼き上がり
- 季節限定の商品
- 売り切れの状況
これらは、時間がたてば流れていってもかまわない種類の情報です。
それでもパン屋にホームページが要る理由
けれども、SNSだけでは売り切れや焼き上がりの「傾向」までは伝わりません。
例えば、「いつ行けば食パンがあるのか」「駐車場は何台あるのか」「取り置きはできるのか」。
こうしたいつでも確認したい情報を、過去の投稿を遡ってまで探す人はほとんどいません。
そのため、変わらない情報はホームページに置いておきましょう。

使い分けの例
同じ焼き上がりの話でも、傾向はホームページに、今日の状況はSNSに載せます。
具体的には、下記のように分かれます。
| 情報 | 置く場所 |
|---|---|
| 食パンは7時と11時に焼き上がります | ホームページ |
| 本日の11時の食パン、焼き上がりました | SNS |
| 駐車場3台 | ホームページ |
| 本日は駐車場が混み合っています | SNS |
| 取り置きは前日18時まで | ホームページ |
| 明日は臨時休業です | SNS + Googleビジネスプロフィール |
情報を一致させる
営業時間、定休日、電話番号、住所の4つは、すべての媒体で一致させてください。
媒体によって情報が違っていると、見た人はどちらを信じていいか分からなくなってしまいます。
Googleビジネスプロフィール側の設定は飲食店のMEO対策にまとめていますので、合わせてご確認ください。
パン屋のホームページでよくある失敗
最後に、パン屋のホームページでよくある失敗をまとめます。
どれもつい起きてしまいがちなので、公開前に確認しておきましょう。
焼き上がり時間が書いていない
お客様が一番知りたい焼き上がり時間が、ホームページに書かれていないケースです。
焼き上がりが分からないと、「行ってみたら目当てのパンがまだ焼けていなかった」ということも起こります。
代表的な商品だけでも構いませんので、焼き上がりの時間帯を書いておいてください。
商品を全部載せようとして更新が止まる
季節商品まで載せようとすると、入れ替わりに更新が追いつかなくなります。
古い商品が残ったままだと、今は置いていないパンを目当てに来る人も出てきてしまいます。
ホームページには、定番商品だけを載せるようにしましょう。
価格が書いていない
1個いくらなのかが分からないと、初めての人は入りづらくなります。
パンは何個か組み合わせて買う商品なので、合計の見当がつかないと不安になるためです。
全品でなくてよいので、価格帯だけでも書いておいてください。
駐車場の情報がない
郊外や住宅街の店では、車で来られるかどうかが来店の前提になります。
書いていないと、駐車場があると分かっている別の店が選ばれてしまいます。
台数まで書いておけば、お客様も混む時間を避けて来やすくなります。
定休日が分かりにくい
パン屋は、わざわざ遠くから来る人もいる業態です。
定休日が分かりにくいと、「せっかく来たのに閉まっていた」という落胆につながってしまいます。
定休日と臨時休業は、トップページなどすぐに目に入る場所に書いておいてください。
営業時間がSNSにしかない
SNSの投稿は、時間とともに流れていきます。
過去の投稿を遡ってまで営業時間を探す人は、ほとんどいません。
そのため、毎日の焼き上がりはSNSで構いませんが、営業時間そのものはホームページに置いておきましょう。
イートインの有無が不明
買ったパンをその場で食べられると思って来る人もいます。
席がないと分かると、そのまま帰ることになってしまいます。
ない場合も「お持ち帰り専門です」と書いておけば、期待とのずれは起きません。
取り置きの可否が書いていない
確実に買いたい人は、取り置きができるかどうかを先に知りたがります。
書いていないと、その確認のために電話がかかってきます。
受けていない場合も一行書いておけば、その手間がなくなります。
写真がおしゃれすぎて商品が分からない
雰囲気を重視した写真ばかりだと、どんなパンが買えるのかが伝わりません。
お客様は、写真を見て食べたいパンを決めてから来店することもあります。
そのため、商品が正面から分かる写真も必ず入れておいてください。
スマートフォンで読みにくい
パン屋のホームページは、移動中にスマートフォンで見られることが多い業態です。
文字が小さかったり、地図や営業時間がすぐに見つからなかったりすると、そのまま別の店を探されてしまいます。
スマートフォンで開いたときに、地図と営業時間がすぐ見える状態にしておくことが大前提です。
よくある質問
ここでは、パン屋のホームページについてよくいただく質問にお答えします。
インスタグラムとの使い分けや商品の載せ方、焼き上がり時間の書き方など、迷いやすい点をまとめました。
Q. インスタグラムだけで十分ではありませんか。
インスタグラムとホームページは役割が違います。
SNSは、今日の焼き上がりのような日々の情報を伝えるのに向いています。
一方で、「食パンは何時に焼き上がるのか」「駐車場は何台あるのか」といった、いつでも確認したい情報を過去の投稿から探す人はほとんどいません。
両方を使い分けるのが、自然な形です。
Q. 商品はどこまで載せるべきですか。
定番商品の10〜20品程度で十分です。
季節商品や新商品まで載せると、いずれ更新が止まってしまいます。
更新が止まったホームページは、今も営業しているのかお客様を不安にさせてしまいます。
Q. 焼き上がり時間を書くと、その時間に集中しませんか。
ある程度は、焼き上がりの時間に集中します。
ただし、それは悪いことではありません。
焼きたてを買えた人の満足度は高くなります。
また、混雑を避けたい人は別の時間に来てくれます。
Q. 売り切れることを書くと、来店が減りませんか。
減ることはほとんどありません。
知らずに行って買えなかった人のほうが、次から来なくなってしまいます。
先に知っていれば、お客様は時間を選んで来てくれます。
Q. 取り置きに対応していません。書く必要はありますか。
書いておきましょう。
書いていないと、電話での問い合わせが発生します。
対応していないことを一行書いておけば、その手間がなくなります。
Q. 写真は誰が撮ればいいですか。
スマートフォンで撮ったもので構いません。
大切なのは、どんなパンなのかが分かることです。
自然光の入る時間に、正面から撮れば十分です。
Q. アレルギー対応をしていません。書くべきですか。
書いておきましょう。
同一の厨房で小麦・卵・乳を含む製品を製造しております。
この一文があるだけで、アレルギーのある方も自分で判断できるようになります。
まとめ
最後に、この記事の要点を整理します。
パン屋は、予約して来る店ではありません。
思い立って向かい、着いたときに目当てのパンがあるかどうかで、満足できるかが決まります。
そのため、まずは時間に関する下記の4つを載せましょう。
- 営業時間と定休日
- 焼き上がりの時間帯
- 商品が最も揃う時間
- 売り切れやすい商品と、その傾向
焼き上がり時間を書いている店はまだ少ないため、書いておくだけで他の店との差がつきます。
そのうえで、下記の4つを足していきましょう。
- 定番商品と価格(全商品ではなく10〜20品)
- 駐車場・駐輪場
- 取り置き・予約の可否
- イートインの有無
ただし、どれを厚く書くかは立地によって変わります。
自分の店がどれに当てはまるか、下記を参考にしてください。
| 立地 | 特に重要 |
|---|---|
| 住宅街 | 焼き上がり時間、定休日、駐輪場 |
| 駅前 | 開店時間、朝の品揃え |
| 郊外 | 駐車場、定休日、行く価値の説明 |
媒体の役割は下記のとおりです。
| 媒体 | 役割 |
|---|---|
| Googleビジネスプロフィール | 見つけてもらう |
| SNS | 今日の焼き上がり・売り切れ |
| ホームページ | いつ行けば買えるかの傾向 |
最後にひとつだけお伝えします。
売り切れが起こる場合、そのことは隠さずに書いておきましょう。
知らずに行って買えなかった人のほうが、次から来なくなってしまいます。
けれどもあらかじめ知っていれば、そこを加味したうえで来店してくれるようになります。
あくまでもお客様のことを第一に考えて運営を行うようにしましょう。
飲食店全般の考え方は飲食店のホームページ集客に、Googleマップ側の設定は飲食店のMEO対策にまとめています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
関連記事
- 飲食店のホームページ集客|予約につなげる7つの要素
- 飲食店のMEO対策|Googleマップから予約につなげる
- カフェのホームページ集客
- MEO対策とは|Googleビジネスプロフィールで店舗集客を始める基本