「AI を使えば、ホームページが自分で安く作れるらしい」
そう聞いて、試してみようか迷っている方は多いと思います。
先に結論をお伝えします。
いまの AI は、ホームページを 速く・安く形にする ことを本当に得意としています。
ただし、「作れること」と「集客できる・信頼されること」は別の話です。
ホームページで成果を分けるのは、AI の性能よりも 作る前の準備 と 作った後の運用 です。

この2つを押さえずに作ると、「見た目はそれっぽいのに問い合わせが来ない」サイトになりがちです。
この記事では、AI でホームページを作る前に知っておきたいことを、制作会社の立場から正直に整理します。
これはAI 制作を否定するためではありません。
うまく使えば中小企業にとって強い味方になるからこそ、つまずきやすい点を先にお伝えします。
この記事でわかること
- いまの AI でホームページは どこまで作れるのか
- AI が 得意なこと・苦手なこと
- 作る前に自分で決めておく 7つのこと
- 自分で AI 制作が 向いている人・任せた方がいい人
自社でも AI を制作に活用しているからこそ、AI の得意・不得意の両面を中立的にお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください。
いま、AIでホームページはどこまで作れるのか
まず、現状をフラットに確認します。
いまの AI 制作には、大きく2つのタイプがあります。
ひとつは、AI 搭載のホームページ作成ツール です。
いくつかの質問に答えると、デザインのたたき台と文章が自動で生成され、そのまま公開まで進めます。
料金は無料〜月額数千円程度のものが多く、大きなハードルとなっている専門知識がなくてもある程度形にすることができます。
もうひとつは、ChatGPT のような対話型 AI に文章や構成を手伝ってもらう 使い方です。
キャッチコピー、サービス説明、よくある質問などの下書きを、短時間で大量に出してくれます。
どちらも数年前とは比べものにならないほど進化しており、「とりあえず作ってみる」までのハードルは確実に下がりました。

ここは AI の大きな価値で、否定する理由はありません。
問題は、出てきたものをそのまま使うと、成果につながりにくい ことです。
理由は次の「得意・苦手」を見ると、はっきりします。
AI制作が「得意なこと・苦手なこと」
AI には、はっきりとした得意分野と苦手分野があります。
ここを理解しておくと、「どこを AI に任せ、どこを自分で握るか」が見えてきます。
| 得意なこと | 苦手なこと | |
|---|---|---|
| デザイン | 整ったレイアウトを瞬時に出す | その業種・お店"らしさ"を出す |
| 文章 | きれいな下書きを大量に作る | 現場の温度・具体的な実体験 |
| 情報整理 | 一般的な構成の提案 | 「誰に何を伝えるか」の決定 |
| スピード | 形にするまでが速い | 公開後に育て続けること |
AIは速く、きれいに、形にすることが得意
AI は、一般的によくある構成や整ったデザインを出すのが得意です。
ゼロから手を動かすより圧倒的に速く、たたき台としては非常に優秀です。
「何から手をつければいいか分からない」という最初の停滞を、軽々と超えさせてくれます。
その会社"らしさ"と、伝える中身の決定が苦手
一方で AI は、あなたの会社が「誰に、何を、どう伝えたいか」を知りません。
だから出てくる文章は、どこか他人行儀で、よそのサイトでも見たような言い回しになりがちです。
「常連さんによく聞かれること」「ここだけは譲れない強み」といった、現場の人にしか書けない中身はAI からは出てきません。
そして、この"中身"こそが見た人に「ここに頼みたい」と思わせる部分です。
つまり AI は 道具としては優秀でも、何を伝えるかを決める役割は担えない のです。
ここを人が握れるかどうかが、成果を大きく左右します。

AIに任せる前に、自分で決めておく7つのこと
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
AI 制作で失敗する典型は、準備をせずにいきなり作り始めること です。
逆に、次の7つを先に整えておくだけで、AI が出す結果の質は大きく変わります。
AI は「材料」を渡すほど、いい仕事をしてくれる道具だからです。
① 誰に、何を伝えるサイトかをまとめておく
いちばん大事で、いちばん飛ばされがちな一歩です。
「新規のお客様に来てほしいのか」「既存客への案内なのか」「採用なのか」で、載せるべき中身はまったく変わります。
ここが曖昧なまま AI に任せると、「きれいだけど誰にも刺さらない」サイトになります。
そもそもホームページが自社に必要かを整理したい方は、ホームページの必要性とは もあわせてご覧ください。
② 載せる項目をリストアップする
サービス内容、料金の目安、事例、よくある質問、会社情報、問い合わせ先。
このようなホームページ上に 載せておきたい情報は先にリスト化 しておきます。
そうすることで作成したあとに「あの情報が載っていない…。」となることを減らせます。
完成した文章を待つ必要はありません。
「載せる項目」さえ決まっていれば、あとは AI と一緒に埋めていけばそれでOKです。

③ 実際のエピソードや理念を盛り込む
AI に渡す材料です。
箇条書きのメモで十分なので、自社の強み・お客様からよく言われること・実際にあったエピソードを書き出しておきます。
この素材があるかないかで、AI が出す文章の"自分たちらしさ"は段違いになります。
一方材料がなければ、AI は一般論しか返せません。
そのためそのままでは似たりよったりの埋もれてしまうサイトになってしまいます。
ぜひ実際のエピソードを盛り込んで周りとの差別化を図りましょう。
④ 実際の写真を載せる
AI は文章やデザインは作れますが、あなたのお店や商品の実物写真は作れません。
そして中小企業のサイトで信頼を生むのは、立派なフリー素材より、実際の現場・スタッフ・商品の写真です。
スマホ撮影でも構いません。
今はスマホで撮影した写真のクオリティも十分高くなっています。
中には撮影方法を提案してくれるアプリもあるため、写真を撮る技術に自信がないという方は是非試してみてください。
公開前に、使える写真を集めておきましょう。

⑤ 問い合わせの導線づくり
見てくれた人が、次にどう連絡するか。
電話だけだと営業時間外の人を取りこぼします。
そうならないためにも問い合わせフォームや LINE など、あとで返せる窓口 を用意しておくのがおすすめです。
ホームページの目的の多くは「問い合わせを増やすこと」です。
受け皿がないサイトは、入口だけで出口がない状態になってしまいます。
⑥ ドメイン・公開先はどうなるかを確認しておく
AI 作成ツールには、独自ドメインが使えない・解約するとサイトが残らないものもあります。
無料で手軽な反面、やめたときに何も手元に残らない ケースがあるということです。
はじめにもお伝えしたようにサイトは後々育てていくことが重要。
そのため、あとに残せるかどうかは非常に重要なポイントです。
長く使う前提なら、独自ドメインを取得し、データを自分で管理できる形にしておくと安心です。
「契約をやめたら何が残るか」は、作る前に確認しておくようにしましょう。

⑦ 公開後に、誰が運用するかを決めておく
ホームページは、公開した瞬間がゴールではなくスタートです。
- 営業時間の変更
- 新しいお知らせの公開
- 写真の差し替え
- 文章の変更
など、こうした更新を 誰が続けるのか を作る前に決めておきます。
ここが決まっていないと、AI で安く作れても「半年後に放置されたサイト」になりがちです。
運用まで含めて考えることが、AI 制作で後悔しないいちばんのコツです。

AIで作ったあとに「つまずきやすい」ポイント
すでに AI でホームページを作ってみた、という方もいるでしょう。
作った後によく起きるのが、次のようなつまずきです。
- 検索で見つけてもらえない:作っただけでは検索結果の上位には出ません。SEO の基本設定や中身の充実が別途必要です。
- 問い合わせが来ない:見た目は整っていても、伝える中身や導線が弱いと反応につながりません。
- どこか他社と似ている:テンプレートそのままだと、"自分たちらしさ"が出ず印象に残りません。
- 更新できず古びる:操作が分からず放置され、情報が古いまま信頼を下げてしまいます。
- 表示が遅い・スマホで崩れる:画像が重い、スマホ最適化が不十分、といった技術面の取りこぼし。
これらは、AI が悪いというより 「作る」と「成果を出す」の間にあるギャップ です。
多くは、後からでも改善できます。
AI で作ったサイトの具体的な改善方法については、AI制作サイトの落とし穴と改善策 で詳しく解説しています。
「作ったけれど成果が出ていない」という方は、あわせてご覧ください。

【ご相談】作る前の整理を、一緒にやりませんか
「7つと言われても、どこから手をつければいいか分からない」そんな方へ。
Onur Mark では 30分の無料オンライン相談 を承っています。
AI で自分で作る場合の進め方の整理から、目的・項目・原稿の素材出しまで、状況を伺って一緒に交通整理します。
相談は無料で、初期費用0円から始められるプランもご案内できます。
その他、AIで作成したサイトのブラッシュアップなども行っております。
- 作ってみたけどこれでいいのかな...。
- どの用に運用すればいいんだろう...。
- 公開の仕方がわからなくてそのままになっている...。
このような方はお気軽にご相談ください。
「自分でAI制作」が向いている人・任せた方がいい人
AI で自分で作るのが向いているかは、状況によって分かれます。
| 自分で AI 制作が向いている人 | プロに任せた方がいい人 |
|---|---|
| まず最小限で素早く公開したい | 集客・問い合わせを本気で増やしたい |
| 費用を最優先で抑えたい | 本業が忙しく運用まで手が回らない |
| 自分で更新を続ける時間がある | その業種"らしさ"や信頼感を重視したい |
| 試験的・期間限定のサイト | 長く使う資産として育てたい |
ポイントは、AI 制作とプロへの依頼は対立するものではない ことです。
「まず自分で AI で作ってみて、手に負えない部分だけプロに頼む」という進め方もできます。
運用までまとめて任せたい場合は、月額制で制作から運用まで含む選択肢もあります。
詳しくは ホームページのサブスク完全ガイド で整理しています。

AIで作る前のチェックリスト
ここまでの内容を、そのまま使えるチェックリストにまとめます。
作り始める前に、この7つに答えられるか確認してみてください。
- [ ] 誰に、何を伝えるサイトか決まっている
- [ ] 載せる項目をリスト化した
- [ ] 自社の強み・実体験の素材を書き出した
- [ ] 使える実物写真を用意した
- [ ] 問い合わせの受け皿(フォーム・LINE等)を決めた
- [ ] ドメインと「やめたとき何が残るか」を確認した
- [ ] 公開後に誰が運用するか決めた
7つすべてに答えられるなら、AI は強力な味方になります。
逆に空欄が多いほど、AI に任せても「形だけのサイト」になりやすいので、先に埋めておくことをおすすめします。

よくあるご質問(FAQ)
Q1. AIだけで、ちゃんとしたホームページは作れますか?
形にするだけなら、十分可能です。
ただし「集客できる・信頼される」レベルにするには、目的・中身・写真・運用といった人にしか決められない部分が必要です。
AI は作業を速くしますが、何を伝えるかは人が決めます。
Q2. AIで作ったサイトは、検索で上位に出ますか?
作っただけでは、ほぼ出ません。
検索順位は、SEO の基本設定と中身の充実、公開後の継続的な更新で決まります。
これは AI 制作に限らず、すべてのホームページに共通します。
Q3. 無料のAI作成ツールで作って大丈夫ですか?
試す分には良い選択です。
ただし、独自ドメインが使えない・解約するとサイトが残らない場合があるため、長く使うなら「やめたとき何が残るか」を確認してください。
Q4. AIで作ったあとに、プロへ相談してもいいですか?
もちろんです。
「自分で作ってみたが成果が出ない」「途中で手に負えなくなった」というご相談は珍しくありません。
作ったものを活かして改善する方法は AI制作サイトの落とし穴と改善策 でも解説しています。
Q5. 結局、自分で作るのとプロに頼むの、どちらがいいですか?
事業の状況によります。
費用を最優先し、自分で運用する時間があるなら自作も有力です。
集客を本気で増やしたい、本業が忙しい、長く使う資産にしたい――こうした場合はプロに任せる価値が大きくなります。
迷う場合は、無料相談で状況を一緒に整理できます。
【まとめ】作ること自体は、ゴールではない
最後に、この記事の要点を整理します。
- いまの AI は、ホームページを 速く・安く形にする のが得意
- ただし「作れること」と「成果が出ること」は別
- AI が苦手なのは、その会社"らしさ"と「誰に何を伝えるか」の決定
- だから AI で作る前に、目的・項目・原稿の素材・写真・導線・ドメイン・運用 の7つを整える
- 作ること自体はゴールではなく、準備と公開後の運用 こそが成果を分ける
AI は、正しく使えば中小企業にとって心強い道具です。 大切なのは、道具に任せる前に「伝える中身」を自分で握っておくこと。
その順番さえ守れば、AI を使っても"自分たちらしい"ホームページは十分に作れます。
興味がある方は是非試してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。

【ご相談】AIで作る前も、作った後も、お気軽に
「作る前の整理を手伝ってほしい」「AI で作ってみたが成果が出ない」
どちらの段階でも、30分の無料オンライン相談でご対応します。
- 相談は無料・初期費用0円から始められるプランもご案内できます
- AI を使った自作の進め方から、改善・運用代行まで、状況に合う選択肢を一緒に整理します
- 結論が「まずは自分で作ってみましょう」になることもあります
なお、Onur Mark では、月額制で制作・運用までを含む Onur Start と、既存サイトや AI 制作サイトの改善・運用を行う Onur Up をご用意しています。
作る前の段階でも、作った後の改善でも、それぞれに合わせてご相談いただけます。